ドル円は次第に底堅さ増す雰囲気も 英選挙結果後に110円を維持できるか注目=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 ECB理事会を通過してドル円は110円台を維持している。現在、コミーFBI前長官の議会証言が行われている最中だが、ロシア捜査に関して、トランプ大統領からは、フリン氏捜査の中止を要請めいた発言はあったが、命令はされていないと述べている。米株式市場も米国債市場もネガティブな反応は無く、ドル円も110円台での推移を続けている。

 NY時間に入って一時110.35付近まで上昇し、200日線が控える110.45付近をうかがう動きも見せているが、コミー氏の証言の事前テキストが伝わった前日のNY時間の後半以降、現在にかけての動きを見た限りにおいては、ドル円も底堅さが出てきた雰囲気もある。

 前日はコミー氏の証言テキストが伝わり109.80近辺に上昇。そのまま水準を維持してNY時間を終えた。きょうは日銀の出口戦略に関する報道で売りが強まったが、直ぐに下げを取り戻し、110円台を回復させている。そして、前日の報道通りにECBは、インフレ見通しの下方修正を発表し、それに伴い欧州債利回りと伴に米国債利回りも上げ幅を縮小。その際も110円割れを試したが、結局、維持されている。

 東京時間になると思われるが、英総選挙の結果が発表される。それを通過してもなお、110円台を維持できているようであれば、
来週のFOMCに向けて、ロング勢のモメンタムも一旦、回復が期待できそうな雰囲気もある。

USD/JPY 110.16

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美 

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。