ユーロドルが再び一時１．１２割れ＝ＮＹ為替速報

　きょうのＥＣＢ理事会、そして、ドラギ総裁の会見を通過して、為替市場ではユーロ売りドル買いが優勢となっている。理事会では利下げ可能性示唆するガイダンスを削除した一方で、量的緩和については１２月まで継続し、必要に応じて延長するとの文言を残している。ドラギ総裁も会見で「景気のリスクは概ね均衡」とこれまでの「下振れリスクは残る」から変更させている。また、前日伝わっていた通り、ＥＣＢスタッフ見通しでは、インフレ見通しを下方修正してきている。

　出口戦略に一歩舵を切った印象だが、慎重姿勢は残す内容となっている。概ね予想通りの内容ではあるが、材料出尽くし感もあるのか、ユーロは一旦利益確定売りが優勢となっている。

　ただ、1.12を割り込むと、いまのところ押し目買いも出る模様で、現状は1.12台を維持している。

EUR/USD　1.1212

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
 

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