メイ首相勝利でもポンド高は一時的との指摘も=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 ポンドは堅調な動きを続けており、ポンドドルは1.29台での推移を続けている。週末にロンドンで再びテロが発生したことから、週明けのポンドは下に窓を開けて始まった。しかし、8日の英総選挙に関する世論調査でメイ首相率いる保守党の優勢が伝わると買い戻しも入り、窓は完全に埋める展開となっている。

 世論調査通り保守党が勝利した場合、メイ首相の基盤が強化されることから、ポンドはポジティブな反応も予想されるが、一部からは続かないとの見方も出ている。英EU離脱交渉が本格化されてくるが、総選挙を控えたメルケル独首相の強硬姿勢も想定され、交渉は難航を極めるとも見られている。

 一方、ポンド円は一時143円ちょうど付近まで上昇したものの、NY時間に入ってドル円が伸び悩んでいることから、142.60付近まで戻している。きょうの動きで10日線に跳ね返された格好となっており、戻り売りの流れが続いている。目先は141円台前半に100日線が来ており意識される。

GBP/USD 1.2915 GBP/JPY 142.64 EUR/GBP 0.8716

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
 

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