ドル買い継続、米BRICS関税を警戒、ドル円一時145.50台=ロンドン為替概況 ロンドン市場は、ドル買いが継続している。東京市場で、トランプ米大統領が「BRICSに協調する国は10%の追加関税に直面、この方針に例外はない」と反米政策をけん制したことが背景。BRICS通貨などが売られ、ドルが買われている。この動きが主要通貨にもドル買い圧力となって広がっている。ドル円は東京午前の144円台前半から買われ続けており、ロンドン市場では145.50台へと高値を伸ばしている。ユーロドルは1.1790付近から1.1720付近へ、ポンドドルは1..3660付近から1.3575付近へと下押しされている。円相場にとっては東京午後に本邦超長期債売り・利回り上昇となったことが円売り圧力となる面も加わった。ユーロ円は170円台後半、ポンド円は198円近くへと高値を伸ばしている。トランプ関税への警戒感があることで、米株先物・時間外取引は上値重く推移も、欧州株は比較的堅調。EUは米国との貿易交渉で進展があったと表明している。 ドル円は145円台半ばでの取引。東京午前に144.23近辺まで下押しされたあとは、買いの流れが継続している。トランプ関税をめぐって新興国通貨売り・ドル買いが広がったことが全般的なドル買い圧力となっている。また、東京午後には本邦超長期債売り・利回り上昇による円売りも加わった。ロンドン市場でも上値を伸ばし、一時145.53近辺に高値を更新した。 ユーロドルは1.17台前半での取引。ドル円と同様にドル買いに押されている。東京午前の1.1790近辺を高値に、ロンドン朝方には1.17台前半へと軟化。足元では1.1720付近に安値を広げている。ユーロ円は堅調に推移。東京早朝の169.77近辺を安値に、ロンドン朝方には170.73近辺まで高値を伸ばした。その後は170円台で売買が交錯している。対ポンドでは先週末終値を挟んだ上下動も、足元ではややユーロ売りに傾いている。センテノ・ポルトガル中銀総裁は、「インフレ目標2%を下回ることが主要リスク」とした。一方、ナーゲル独連銀総裁は、「将来に対する慎重な楽観主義の根拠がある」と述べた。 ポンドドルは1.36付近での取引。東京朝方の1.3662近辺を高値に、ロンドン序盤には1.3575近辺まで下落。その後は1.36挟みの水準にやや下げ渋っている。ポンド円は東京早朝の196.76近辺を安値に買われている。足元では高値を197.98近辺まで広げている。ユーロポンドは0.8620付近から0.8644近辺までの上下動。足元ではややポンド高に動いている。週明けの英国債動向は落ち着いており、先週の混乱した動きは収束している。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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