【これからの見通し】明日の米雇用統計を控えてきょうはADP雇用者数

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【これからの見通し】明日の米雇用統計を控えてきょうはADP雇用者数

 あすの米雇用統計発表が市場に注目されるなかで、きょうはその前哨戦となるADP雇用統計やISM製造業景況指数が発表される。ADP雇用者数の伸びは18万人程度と予想されており、前回17.7万人とほぼ同水準の伸びが期待されている。ISM指数は54.7程度の予想で、これも前回54.8並の水準。予想からよほど乖離する結果とならなければ、米金利動向やドル相場への影響は限定されそうだ。その他では米新規失業保険申請件数と米建設支出が発表される。

 NY原油先物が時間外取引で反発しており、API在庫統計での在庫減に反応した。このあとのNY時間には米EIA週間石油在庫統計が発表される。カナダドルや豪ドルなどの資源国通貨の反応に注意しておきたい。

 この後のロンドン市場では、英国関連の報道に関心が集まりそうだ。直近の英世論調査では6月8日の総選挙で保守党の労働党に対するリードが縮小する傾向となっており、英政治不安を招きやすい状況となっている。ポンドにとっては対ユーロを中心に売り圧力となりやすい地合いになっている。また、英製造業PMIでは前回よりも水準が低下する予想となっており、発表前後のポンド相場は神経質な動きをみせそうだ。

 欧州ではドイツやユーロの製造業PMI確報値が発表される。英国の政治不安とは逆に、ユーロにとっては次回のECB理事会で成長見通しの引き上げが期待されている。ユーロドルは1.12台半ばで上値が抑えられているが、足元では1.12台前半で底堅い推移となっている。 

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明  

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