【海外市場の注目ポイント】米株式市場の動向

　前日に急落した米株式市場の動向が注目される。前日のＮＹダウは３７２ドル安で引け、昨年１１月の米大統領選後としては最大の下げ幅となった。トランプ米大統領は、ロシアへ過激派組織「イスラム国」に関する機密情報を漏らしたほか、コミー前連邦捜査局（ＦＢＩ）長官にフリン前大統領補佐官（国家安全保障問題担当）とロシアの関係を巡る捜査を打ち切るように圧力をかけたことが疑われている。民主党からだけでなく、身内の共和党からも批判の声が上がっており、トランプ政権の政策実現に対する不透明感が広がっている。ただし、米株式市場が前日の大幅な下げに対する反動で上昇するようであれば、リスク回避ムードが一服し、円が売られる可能性がある。
　
　経済指標としては、日本時間午後９時半に５月の米フィラデルフィア連銀景況指数、同午後１１時に４月の米景気先行指数の発表が予定されている。５月の米フィラデルフィア連銀景況指数は、大方の予想が１８．５となっており、前月の２２．０を下回り、３カ月続けて低下するとみられ、４月の米景気先行指数は、大方の予想が前月比０．４％上昇となっており、前月比では８カ月続けて上昇すると見込まれている。
　
みんかぶ「KlugFX」東京
 

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