予想下回る指標受け利回り低下 6月利上げに不透明感も=NY債券概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
米国債利回り(NY時間17:01)
2年債   1.290(-0.044)
10年債  2.326(-0.062)
30年債  2.989(-0.037)
期待インフレ率  1.865(-0.044)
※期待インフレ率は10年債で算出

 きょうのNY債券市場で利回りは低下。朝方発表になった米小売売上高や消費者物価(CPI)が予想を下回ったことで利回りは低下した。市場の一部では今回の指標を受けて、6月利上げに対する確信がやや揺らいでいるようだ。CMEが算出しているFEDウォッチでの6月利上げの確率は前日の83%から74%に低下している。

 エバンス・シカゴ連銀総裁が「インフレ見通しが不透明ならば、利上げは1回で良い」と述べていたことも圧迫した模様。次回6月FOMCは13、14日に予定されているが、来週以降の指標やFOMCメンバーからの発言を市場は確認したいようだ。

 米10年債利回りは2.32%、2年債は1.3%を割り込んでいる。

 2-10年債の利回り格差は104(前日105)。

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
 

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