先ほどからドル円が強含みの動きを見せており、ポンド円も瞬間148円台に上昇する場面が見られた。東京時間にも148円台に上昇していたが、きょうはポンド自体の買いが盛り上がっておらず、戻り売りに押されている。現在は147円台広範で推移。 明日は英中銀金融政策委員会(MPC)が開催され、インフレ報告も同時に発表される。いわゆるスーパー・サーズデイだ。 まずはMPCのほうだが、今回は政策変更はない見通し。前回3月のMPCではフォーブス委員が予想外に利上げを主張し驚きとなった。今回も同委員が利上げを主張してくるか注目される。なお、フォーブス委員は6月末で退任することから、MPCへの参加は今回を含めてあと2回ということになる。 そして、四半期インフレ報告だが、英中銀は先週、欧州離脱決定を受けて昨年8月に発表した100億ポンドの社債買い入れを完了したことを明らかにしていた。 ただ、一部ではEU離脱の交渉が本格的に始まれば景気を圧迫し、いずれ英中銀は量的緩和を再開してくるとの見方も根強い。その意味でもインフレ報告は注目されるが、少なくとも現時点で、先行きに楽観的な見方を強めてはこないと見られている。 6月8日総選挙が実施され、足元の世論調査ではメイ首相率いる保守党が勝利する可能性が高まっている。メイ首相がEU離脱交渉における権限は増せば有利とのことでポンドは、このところ買い戻しが優勢となっているが、英景気自体に関しては不透明感は根強い。 ポンドの反応は未知数だが、ドル高の流れが続いているようであれば、調整が出る可能性も留意したい。 GBP/JPY 147.79 GBP/USD 1.2935 EUR/GBP 0.8394 みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
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