ユーロドルは戻り売り優勢　ただ、出口戦略への期待は高い＝ＮＹ為替

　きょうのユーロドルは戻り売りが優勢となっており、1.08台に値を落としている。一時1.0870近辺まで下落する場面も見られた。ただ、下値では押し目買いも見られ、1.0850にかけては買いオーダーも膨らんでいる模様。

　仏大統領選への懸念はなくなったものの、今週に入って逆に材料出つくし感の売りが続いている。市場の意識がファンダメンタルズに戻りつつある中、市場は米利上げ期待を優先させているようだ。

　しかし、ＥＣＢの出口戦略への期待も高まっており、６月の理事会ではガイダンス変更してくるとの見方も多い。きょうはウェーバー前独連銀総裁（現ＵＢＳ幹部）が「９月に量的緩和拡大ペースの縮小を発表し、来年に実施」との見方を示していた。

　なお、先ほどショイブレ独財務相がＥＣＢの金利正常化はまもなく開始されるとの見方を示し、ユーロの買戻しが強まる場面も見られた。

EUR/USD　1.0883　EUR/JPY　124.27　EUR/GBP　0.8414

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美 

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