ドル円113円台後半、円売り先行も次第にドル買い優勢に=ロンドン為替概況 9日のロンドン市場は、円売り先行も次第にドル買い優勢になっている。ドル円にとっては円安とドル高両面での下支えの動き。東京市場では113円台前半での揉み合いに終始していたが、ロンドン朝方から買いが入り、113.50レベルを上回った。この日の欧州株は前日の反動もあって堅調。米債利回りも小幅ではあるが上昇。ドル円は取引中盤にかけて113.86レベルに高値を伸ばした。3月15日以来の高値水準となった。 クロス円は序盤に買いが先行した。ユーロ円は一時124.18レベル、ポンド円は147.29レベルまで高値を伸ばした。その後はユーロドルやポンドドルが下押しされたことで、クロス円の買いは一服。ただ、124円、147円近辺の高値圏は維持している。 取引中盤にかけてはドル買いの面が広がる。一時1.2960近辺まで買われたポンドドルは1.2910台まで反落。ユーロドルも1.09台を割り込み、1.0886レベルまで安値を広げた。前日には1.10台の節目水準に到達したが、買いは続かず。ただ、特段のユーロ売りやポンド売りの材料は見出せず、米国の6月利上げを織り込む動きが続いていたようだ。 豪ドル円は振幅。東京午前には豪小売売上高が下振れたことを受けて83円台後半から83円台前半へと下落した。ロンドン序盤には83.20近辺まで下値を広げた。しかし、その後は買い戻しが優勢となり83円台後半へと往って来いに。豪ドル/ドルは引き続き上値が重いものの、0.73台前半から葉下げ渋っている。この日発表された2017-18年の豪政府予算では財政赤字を294億豪ドルと見込んでおり、対GDP比1.6%にあたる。事前の予想では280億豪ドル程度の赤字が見込まれており、予想以上の赤字幅となった。ただ、豪ドル売りの反応は限定的だった。 みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
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