為替市場では7月からのドル安の流れが続いている。昨日はユーロドルが1.19台を付ける場面があった。ポンドドルは1.31台後半、豪ドル/ドルは0.72台前半まで高値を伸ばした。米金融当局の超低金利がより長期間にわたりそうだとの思惑がドル金利を低下させていることが背景となっているようだ。 ただ、足元では株式市場で調整の動きも散見されている。リスク選好的なドル安や円安の動きが一服する可能性もある。タイミング的には、明日の注目イベント、米雇用統計を控えており、いったんのポジション調整が入りやすくなっている点も指摘されよう。各国の株式市場は高安まちまちとなっており、このあとの米欧株式市場の動向に、為替市場も神経質に反応しそうだ。 この後の海外市場で発表される経済指標は、ブラジル失業率(6月)、米新規失業保険申請件数(1日までの週)と少な目。そのなかでは、米新規失業保険申請件数が注目されそうだ。事前予想は140万件程度となっており、前回の143.4万件とほぼ同水準となることが想定されている。このところ、新型コロナの感染再拡大を受けて再び増加傾向となっており、要注意となる。 講演・イベント予定は、カプラン・ダラス連銀総裁がバーチャルイベントに参加する。米主要企業決算は、トリップアドバイザー、Tモバイル、ウーバー、ブリストルなど。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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