米大統領選翌日11月4日時点で、ドル円が105円を上回っている確率は64.2%(先週末67.7%)、下回っている確率は35.8%(先週末32.3%)となっている。オプション取引から算出。今週のドル円は一時105円割れを試したこともあり、投資家は下落リスクへの意識をやや強めたことが示されている。 今週は、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)がワクチンの臨床試験の中断を発表したことで、ワクチンの早期開発への期待が後退していたほか、依然として米追加経済対策の協議に出口が見えず、ムニューシン米財務長官の「大統領選前に何かを成し遂げるのは難しい」との発言もあり、市場は早期合意への期待感を後退させていた。 市場のモメンタムが低下する中、ドル円は下値を試した格好となったが、ドルと円が同じ方向に動いている中で、ショート勢も105円割れでの押し目買いを警戒したのか、下値を攻めきれずに105円台を堅持している。 11月3日の米大統領選に向けて105円割れの可能性は十分に留意される状況に変化はないが、105円を割り込んだとしても、下値での押し目買いが活発に出ることも期待され、少なくとも100円に向かって一気に進むような悲観的なムードまではない。 ◆米大統領選翌日11月4日時点でのドル円の各ポイントの確率 108.00円超:3.8%(8.1%) ()は先週末 107.00円超:13.6%(20.2%) 106.00円超:36.0(42.9%) 105.40円(週末終値) 105.00円超:64.5%(67.7%) 105.00円未満:35.5%(32.3%) 104.00円未満:16.8%(16.6%) 103.00円未満:7.8%(8.8%) ◆12月31日時点でのドル円の各ポイントの確率 108.00円超:20.0%(23.9%) 107.00円超:31.7(35.6%) 106.00円超:45.8(48.9%) 105.40円(週末終値) 105.00円超:59.7(61.7%) 105.00円未満:40.3(38.3%) 104.00円未満:28.7%(27.9%) 103.00円未満:20.3%(20.3%) ※ドル円のオプション取引から算出 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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