アジア株 下落も下値は限定的 上海株は一時プラスに転じる、工業利益が5カ月連続で増加

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
アジア株 下落も下値は限定的 上海株は一時プラスに転じる、工業利益が5カ月連続で増加

東京時間11:01現在
香港ハンセン指数   24814.10(-104.68 -0.42%)
中国上海総合指数  3248.94(-1.80 -0.06%)
台湾加権指数     12849.54(-59.49 -0.46%)
韓国総合株価指数  2348.09(+4.18 +0.18%)
豪ASX200指数    6058.50(-97.13 -1.58%)

アジア株は前日の米株大幅安を受けて売り優勢で始まっているものの豪州を除いて下値は限定的。
ペロシ下院議長とムニューシン財務長官は連日、経済対策案について電話協議を行っているが合意には至らず。11月3日の米大統領選前に同案が可決成立する可能性はほぼ消えたとの見方から、きのうの米株価指数は大幅下落した。ダウ平均は650ドル安、S&P500種は1.8%安。また、米国で新型コロナ感染者が急増していることも懸念材料。先週末の新規感染者が過去最多の8万3000人となったことで、米景気先行きに対する不安が強まっている。

上海株は指標結果を受け、一時プラス圏を回復した。中国9月の工業企業利益は前年同月比で+10.1%と前月から低下したものの、5カ月連続で増加した。新型コロナウイルスで大打撃を受けた3月から順調に回復していることが示唆された。一方、米中関係悪化は引き続き懸念されている。中国外務省報道官は「ABC」など米メディア6社に対し、7日以内に中国国内の人員・財務・事業・所有不動産に関する情報を報告するよう求めた。米政府はは先週、中国6つの報道機関を「中国の外交機関」に追加認定すると発表した。これに対しての対抗措置であり、中国外務省報道官は「米国がこの措置を撤回しなければ追加措置を講じる」と述べた。

豪州株は大幅下落、約3週間ぶり安値をつけている。NY原油価格の急落を受け、ウッドサイド・ペトロリアムや、サントス、オイル・サーチなどエネルギー関連が大幅安となっている。

韓国株は小幅上昇。きょう発表された韓国第3四半期GDPは前期比で+1.9%と前期の-3.2%からプラス成長に転じた。

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