株価指数先物【引け後コメント】NT倍率は先物中心限月で一時14.91まで上昇

配信元:株探
著者:Kabutan
大証12月限
日経225先物 25340  -20 (-0.07%)
TOPIX先物 1702.0  -13.0 (-0.75%)

 日経225先物は前日比20円安(-0.07%)の2万5340円で取引を終了。寄り付きは2万5390円とシカゴ先物清算値(2万5280円)を上回って始まった。SQに絡んだ売買が差し引きで買い越しだった影響から現物の寄り付き時には2万5460円まで上げ幅を広げる場面がみられた。しかし、SQ通過後はじり安基調となり、前引け時には2万5210円とナイトセッションでつけた安値水準まで下落。ただし、前場のTOPIXは1.67%の下落だったこともあり、後場は日銀のETF買い入れへの思惑もあって底堅い値動きをみせており、引けにかけて下げ幅を縮めている。

 SQに絡んだ売買が日経225型で1銘柄あたり差し引き11万株程度の買い越し、TOPIX型では3000~6万株の買い越しと観測されており、SQ値は概算で2万5480円28銭と幻のSQとなった。もっとも、急ピッチの上昇に対する過熱感が警戒視されていたこともあり、嫌気される流れにはならなかった。週末要因からSQ通過後は積極的なトレードも限られており、ファーストリテイリング <9983> など指数寄与度の大きい値がさ株が下支えする一方で、東証1部の8割が値下がりしたことで日経225型優位の展開が続いた。

 この流れによりNT倍率は先物中心限月で一時14.91まで上昇している。TOPIXの出遅れ感が意識されるというよりも、トレンドが強まっている状況においては、引き続きNT倍率の上昇傾向が一段と強まる可能性を意識しておいた方が良さそうだ。そのため、NTロング(日経225先物買い、TOPIX先物売り)によるスプレッド狙いのスタンスは継続しておきたい。

 手口面では日経225先物はABNアムロが1660枚程度の売り越しに対して、クレディスイスが940枚程度の買い越し。TOPIX先物ではソジェンが1890枚、ABNアムロが1050枚、クレディスイスが790枚程度の売り越しに対して、みずほが2640枚、BofAが1060枚程度の買い越しだった。みずほは日銀のETF買い入れに絡んだ売買とみられる。

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