株価指数先物【寄り前コメント】ギャップスタート後は次第にTOPIX型へシフトの展開か

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 27330  +320 (+1.18%)
TOPIX先物 1823.5  +28.5 (+1.58%)
シカゴ先物 27315 +305
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 6日の米国市場はNYダウ、S&P500が上昇する一方で、ナスダックが下落。ジョージア州で行われた連邦議会上院2議席の決選投票の結果、民主党が上下両院の支配権を握る見通しとなった。これにより大規模な財政支援への期待が高まり、銀行株など景気回復の恩恵を受ける銘柄に買いが向かっている。一方で増税や規制強化が警戒されてテクノロジー株は利益確定の流れとなった。

 シカゴ先物清算値は大阪比305円高の2万7315円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比70円高の2万7080円で始まり、開始直後には2万6920円まで売られる場面がみられた。その後は持ち直し2万7100円近辺でのこう着が続くなか、米国市場の取引開始後に強い基調となり、一時2万7450円まで上げ幅を広げている。取引終了にかけては米国市場が上げ幅を縮めた流れに引きずられる形となり、2万7330円で取引を終えている。

 民主党が上下両院の支配権を握る「ブルーウエーブ」がほぼ確定となったことで、米国では景気敏感株への資金シフトが明確に表れており、東京市場においても同様の動きが意識されやすいであろう。そのため、まずはシカゴ先物にサヤ寄せする形でギャップスタートとなり、指数寄与度の大きい値がさ株のインパクトにより日経225型優位で始まるだろう。ただ、買い一巡後は次第にTOPIX型にシフトしてくる展開になりそうだ。また、ADR市場ではソフトバンクグループ <9984> が弱い値動きをみせており、これが日経平均株価の重荷となることが意識されよう。

 この流れにより、昨日、支持線として意識されていた25日移動平均線にタッチしたNT倍率であるが、同線を割り込んでくる可能性が高まってきたことにより、NTショート(日経225先物売り・TOPIX先物買い)の動きが本格化する可能性がある。また、足元でクレディスイスによるCTA(商品投資顧問)経由とみられるショートが目立っていたが、これもショートカバーに向かわせることになるだろう。

株探ニュース

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