NY株式15日(NY時間13:07) ダウ平均 30878.74(-112.78 -0.36%) ナスダック 13041.70(-70.94 -0.54%) CME日経平均先物 28400(大証終比:-60 -0.21%) きょうのNY株式市場でダウ平均は続落。前日にバイデン次期大統領が経済対策案を発表したが、大規模な追加経済対策を打ち出してくることはすでに織り込んでおり、株式市場は3連休を控えて利益確定売りが優勢となっているようだ。朝方発表の小売売上高が予想外の減少だったことも株式市場を圧迫している。 バイデン次期大統領の追加経済対策の規模は1.9兆ドルで、失業給付の上乗せを週400ドルに増額し、期間を9月まで延長するほか、直接給付は現行の600ドルから2000ドルまで増額したい意向。また、3500億ドルの州、地方政府への支援や、ワクチン接種などの新型ウイルス対策への4150億ドル、中小企業への支援4400億ドルも盛り込まれている。最低賃金についても、時給15ドルへの倍増を議会に求める方針。 市場からは、野心的で包括的なものではあるが、議会の審議を経て成立させられるのかとの疑問の声も聞かれる。審議の過程で規模は小さくなるのではとの見方も出ているようだ。また、規模が大きい分、増税への懸念にも繋がっている模様。 きょうはJPモルガンやシティグループの決算が発表されていた。パンデミックによる債務不履行へのリスクに応じて、前四半期までは貸倒引当金を積み増していたが、先行きへの不透明感が改善したとの理由で、貸倒引当金の戻入れを実施している。一方、トレーディング収益は好調だったものの予想範囲内もしくは、予想を下回る内容との印象。このところの銀行株は買い戻しが強まっていたが、ききょうは米国債利回りが低下していることもあり、全体的に軟調な反応を見せている。 ダウ平均の下げ幅は一時378ドル安まで下落する場面がみられたが、売りが一巡すると押し目買いも出て、下げ渋る動きも見られている。 ナスダックも下落。IT株には買い戻しも散見されるものの、前日上昇していた半導体などハイテク株には売りがみられている。今年はIT・ハイテク株から景気循環株へ物色の矛先がシフトするのではとの指摘も出る中で、IT・ハイテク株には利益確定売りも出ているようだ。 アルファベット(C) 1743.19(+3.01 +0.17%) フェイスブック 251.90(+6.26 +2.55%) ネットフリックス 502.68(+1.82 +0.36%) テスラ 832.82(-12.19 -1.44%) アマゾン 3102.53(-24.94 -0.80%) エヌビディア 520.92(-7.09 -1.34%) ツイッター 45.62(-0.17 -0.38%) ダウ採用銘柄 ユナイテッドヘルス 350.33(-0.20 -0.06%) メルク 82.81(+0.64 +0.78%) マクドナルド 209.75(+1.25 +0.60%) マイクロソフト 213.36(+0.34 +0.16%) ホームデポ 275.12(+6.78 +2.53%) ボーイング 206.50(-3.41 -1.62%) ベライゾン 57.23(+0.19 +0.33%) ビザ 201.06(-0.80 -0.40%) ハネウェル 206.94(-1.67 -0.80%) ナイキ 141.73(+0.43 +0.30%) トラベラーズ 142.84(+0.52 +0.37%) ディズニー 171.15(-2.28 -1.31%) ダウ・インク 57.71(-1.94 -3.25%) セールスフォース 214.45(-1.15 -0.53%) シスコシステムズ 45.41(+0.26 +0.58%) シェブロン 93.09(-2.40 -2.51%) コカ・コーラ 48.73(-0.50 -1.02%) ゴールドマン 302.86(-5.01 -1.63%) キャタピラー 193.86(-3.54 -1.79%) ウォルマート 145.19(-1.78 -1.21%) ウォルグリーン 49.00(-0.36 -0.73%) インテル 58.69(-0.56 -0.95%) アメックス 122.32(-1.46 -1.18%) アムジェン 245.86(+4.04 +1.67%) アップル 128.36(-0.55 -0.43%) P&G 135.46(-0.34 -0.25%) JPモルガン 139.94(-1.23 -0.87%) J&J 161.14(+0.49 +0.31%) IBM 128.31(-0.66 -0.51%) 3M 163.68(-2.73 -1.64%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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