東京株式(大引け)=271円高、米株高と円安などを追い風に続伸

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 2日の東京株式市場は前日の米株高を受け、主力銘柄を中心にリスクを取る動きが優勢となり、日経平均株価は続伸となった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比271円12銭高の2万8362円17銭と続伸。東証1部の売買高概算は11億6898万株、売買代金概算は2兆5772億8000万円。値上がり銘柄数は1730、対して値下がり銘柄数は379、変わらずは82銘柄だった。

 きょうの東京市場は前日に続きリスクオンの地合いとなった。前日の米国株市場でNYダウが反発し3万ドル台に復帰したほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数の上昇が目立ち、市場に安心感が漂った。米国では個人投資家の投機的売買に対する懸念が後退したことで、市場のセンチメントが改善した。日経平均は前日に大幅高していた関係で、朝方高く始まった後は目先筋の利益確定売りで値を消す場面もあったが、その後は再浮上した。政府は新型コロナウイルス感染拡大を背景とする緊急事態宣言について、東京など10都府県を対象に3月7日まで1カ月延長する方針を示したが、マーケットは想定内との見方で売り材料とはならなかった。為替が円安方向に振れていることで自動車株が買われたほか、非鉄や鉄鋼などの景気敏感株にも物色の矛先が向いた。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>がしっかり、ソニー<6758>も買い優勢、村田製作所<6981>、東京エレクトロン<8035>が買われたほか、デンソー<6902>が大幅高となった。ファナック<6954>も堅調。トヨタ自動車<7203>が強い動きをみせ、資生堂<4911>も物色人気。チタン工業<4098>、レシップホールディングス<7213>がストップ高となり、愛三工業<7283>も一時値幅制限いっぱいに買われた。

 半面、レーザーテック<6920>冴えず、キーエンス<6861>も下落した。HOYA<7741>が売りに押され、大塚商会<4768>は大きく値を下げた。東京電力ホールディングス<9501>が値を下げ、日本ペイントホールディングス<4612>も安い。丸和運輸機関<9090>が大幅安となり、CEホールディングス<4320>、小林製薬<4967>などの下げも目立った。

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