株価指数先物【引け後コメント】TOPIX型優位の展開からNT倍率は15.23倍に低下

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪3月限
日経225先物 29380 -40 (-0.13%)
TOPIX先物 1928.0 +6.0 (+0.31%)

 日経225先物(3月限)は10日終値比40円安の2万9380円で取引を終了。寄り付きは2万9470円とシカゴ先物(2万9455円)を上回って始まり、現物の寄り付き時には一時2万9670円まで急伸する場面もみられた。しかし、買い一巡後はじりじりと上げ幅を縮め、前場半ば以降は2万9400円~2万9500円辺りで保ち合い、最終的には引けのインデックス売りの影響で本日の安値となる2万9380円で取引を終えた。
 
 バイデン政権が半導体不足への対応を検討していると伝わり、米国市場で半導体株が軒並み買われたことで、東京市場でも指数寄与度の大きい東京エレクトロン <8035> 、アドバンテスト <6857> に買いが向かった。また、SQに絡んだ商いでは、みなし額面換算で1銘柄あたり日経225型が差し引き3万株の買い越し、TOPIX型(1000株~2万株)が4本の買い越しと観測されている。SQ要因も加わって現物の寄り付き直後が本日の高値となっており、実質的には狭いレンジ内でのこう着といった展開だった。

 指数寄与度の大きいところでは、値がさハイテク株が予想通り好反応をみせていたが、ADR市場で弱かったソフトバンクグループ <9984> が終日軟調な展開となり、日経平均株価の重荷となった。また、トヨタ自動車 <7203> が決算評価から3%を超える上昇となったほか、任天堂 <7974> も上昇率が3%を超えており、この影響からTOPIX型優位の展開となった。

 NT倍率は先物中心限月で15.23倍に低下したことで、再び25日移動平均線(15.31倍)を下回り、5日移動平均線(15.25倍)を挟んでの攻防となっている。引き続き見極めが必要な水準だが、NT倍率はやや低下方向が意識されそうだ。

 手口面では、日経225先物はゴールドマンが2530枚、モルガンSが660枚、シティが510枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが2000枚、ソジェンが390枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はバークレイズが870枚、ABNアムロが380枚、JPモルガンが370枚程度の売り越しに対して、BofAが1220枚、ソジェンが520枚、みずほが390枚程度の買い越しだった。

株探ニュース

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