東京株式(大引け)=138円高、景気回復期待で買い優勢も終盤は上げ幅縮小

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 週明け22日の東京株式市場は、朝方は大きく買い優勢の展開だったが、その後は急速に軟化。後場は買い直されたものの引けにかけて再び上げ幅を縮小した。

 大引けの日経平均株価は前営業日比138円11銭高の3万156円03銭と反発。東証1部の売買高概算は12億5043万株、売買代金概算は2兆4636億7000万円。値上がり銘柄数は1542、対して値下がり銘柄数は577、変わらずは75銘柄だった。

 きょうの東京市場は買い優勢のなかもやや気迷いムード。前週末の米国株市場で主要株指数の上値が重い展開だったことで手掛かり材料に乏しかったが、朝方は買い意欲旺盛のなか日経平均は上値追い基調を強めた。上げ幅は一時400円を超える場面もあった。米追加経済対策や新型コロナワクチンの普及が進むなか、景気回復への期待が引き続き海外投資家を中心とする買いを誘っている。半導体関連が大きく買われ全体指数押し上げに寄与した。ただ、後場は利益確定の動きが強まり、日経平均は終盤にかけ上げ幅を縮小した。明日が天皇誕生日の祝日に伴う休場ということもあって、売買代金は前週末と同水準の2兆4000億円台とやや厚みを欠いている。ただ、業種別では33業種中27業種が上昇し、個別でも値上がり銘柄数が1500超と全体の7割を占めた。

 個別では、東京エレクトロン<8035>が高水準の商いを伴い大幅高、レーザーテック<6920>も買われた。ソフトバンクグループ<9984>が堅調、マネックスグループ<8698>も物色人気。リクルートホールディングス<6098>も上昇した。日本航空<9201> ANAホールディングス<9202>の空運2銘柄も買いを集めた。ダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699>、日東精工<5957>がストップ高、セレス<3696>も一時値幅制限いっぱいに買われた。

 半面、任天堂<7974>が軟調なほか、キーエンス<6861>、ファナック<6954>が軟調、ダイキン工業<6367>も売りに押された。花王<4452>が値を下げオリンパス<7733>、テルモ<4543>なども下落した。キャリアリンク<6070>、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>なども売られた。

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