日経平均株価 始値 30020.11 高値 30089.59(09:02) 安値 29671.70(15:00) 大引け 29671.70(前日比 -484.33 、 -1.61% ) 売買高 15億7041万株 (東証1部概算) 売買代金 3兆4613億円 (東証1部概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は大幅反落、480円あまりの下落で安値引け 2.ナスダック株安で半導体や電子部品などハイテク株に逆風 3.後場に下げ加速、香港などアジア株安が市場心理を冷やす 4.空運や鉄鋼の一角など景気敏感株や不動産株が堅調な動き 5.値下がり銘柄は1500超、売買代金は1ヵ月ぶり高水準 ■東京市場概況 前日の米国市場では、NYダウは前日比15ドル高と3日続伸した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が議会証言で金融緩和の長期化を改めて示唆したこと好感された。 東京市場では、主力輸出株中心に大きく売り優勢の展開。日経平均株価は安値引けとなり、下げ幅は500円近くに達し3万円台を割り込んだ。 24日の東京市場は、週初とは打って変わってハイテクセクターが売り叩かれる展開となり、日経平均は大幅に反落した。これまで相場を牽引してきた半導体関連が利食われたほか、電子部品関連やゲーム関連などグロース株が総じて大きく水準を切り下げた。今週に入り米国株市場では長期金利の上昇を嫌気して、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数が調整局面に入り、これに追随する動きを余儀なくされた。同じ時間帯で取引が行われているアジア株市場も香港株などの下げがきつく投資家心理を冷やした。一方、バリュー株は買われる銘柄も散見された。空運や鉄鋼株の一角など景気敏感セクターや不動産株などが堅調に推移した。なお、東証1部の売買代金は3兆4000億円台と大きく膨らみ、1月28日以来約1ヵ月ぶりの高水準だった。 個別では、売買代金で群を抜くソフトバンクグループ<9984>が大幅安となったほか、任天堂<7974>、ソニー<6758>なども売られた。東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体関連も下落。キーエンス<6861>の下げも目立つ。ファナック<6954>、日本電産<6594>などが軟調。マネックスグループ<8698>、GMOインターネット<9449>は大幅安となったほか、朝高のダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699>が後場にストップ安と波乱展開。 半面、ファーストリテイリング<9983>が上昇、日本航空<9201>など空運株も買われた。リクルートホールディングス<6098>も頑強、三菱商事<8058>など商社株が底堅い。アルテック<9972>が大幅高、ビジョン<9416>、ルネサンス<2378>も急伸。エイチ・アイ・エス<9603>、日本コンクリート工業<5269>なども値を飛ばした。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、住友不 <8830> 、アサヒ <2502> 、三井不 <8801> 、ヤマハ <7951> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約93円。うち76円はファストリ1銘柄によるもの。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、ファナック <6954> 、東エレク <8035> 、エムスリー <2413> 、ダイキン <6367> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約280円。 東証33業種のうち上昇は6業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)不動産業、(3)倉庫運輸関連、(4)石油石炭製品、(5)鉄鋼。一方、下落率の上位5業種は(1)電気機器、(2)精密機器、(3)情報・通信業、(4)パルプ・紙、(5)金属製品。 ■個別材料株 △東亜建 <1885> 130万株を上限とする自社株買いを実施へ。 △グッドコムA <3475> 販売用不動産のマンション16物件を売却。 △ジョルダン <3710> [JQ] ジョルテと新たな「行動中心」の統合型プラットフォーム構築を開始。 △ソースネクス <4344> 会議室用webカメラが出荷台数1万台突破。 △ラウンドワン <4680> 三菱UFJMS証券が目標株価を1600円へ引き上げ。 △ジオマテック <6907> [JQ] 「車載ディスプレイガラス向けを数十倍に能力増強」との報道。 △IHI <7013> 固定資産譲渡益213億円を今期計上へ。 △コクヨ <7984> 350万株を上限とする自社株買いを実施へ。 △高島屋 <8233> 「金融事業を拡充」との報道。 △アルテック <9972> 「QCM-D水酸アパタイトセンサ」の販売開始。 ▼BASE <4477> [東証M] SBI証券が投資判断を「売り」に引き下げ。 ▼西松屋チェ <7545> 2月既存店売上高が2ヵ月連続前年下回る。 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)キムラタン <8107> 、(2)アルテック <9972> 、(3)Sサイエンス <5721> 、(4)ビジョン <9416> 、(5)ルネサンス <2378> 、(6)HIS <9603> 、(7)エスクリ <2196> 、(8)エアトリ <6191> 、(9)KNTCT <9726> 、(10)ブルドック <2804> 。 値下がり率上位10傑は(1)ダイヤHD <6699> 、(2)GMO <9449> 、(3)GDO <3319> 、(4)モノタロウ <3064> 、(5)GMOペパボ <3633> 、(6)大有機 <4187> 、(7)オロ <3983> 、(8)デジタルHD <2389> 、(9)平田機工 <6258> 、(10)セレス <3696> 。 【大引け】 日経平均は前日比484.33円(1.61%)安の2万9671.70円。TOPIXは前日比35.28(1.82%)安の1903.07。出来高は概算で15億7041万株。東証1部の値上がり銘柄数は605、値下がり銘柄数は1523となった。日経ジャスダック平均は3819.36円(30.19円安)。 [2021年2月24日] 株探ニュース
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