16日の東京株式市場は前日の米株高を受けリスクオンの流れが継続、日経平均株価は前場取引時間中に3万円大台を回復する場面もあったが後場は伸び悩んだ。 大引けの日経平均株価は前営業日比154円12銭高の2万9921円09銭と6日続伸。東証1部の売買高概算は14億1937万株、売買代金概算は2兆9091億円。値上がり銘柄数は1529、対して値下がり銘柄数は592、変わらずは74銘柄だった。 前日の米国株市場でNYダウが7日続伸と昨年8月以来となる連騰記録で最高値を連日更新、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も切り返しに転じたことを受け、きょうの東京市場は追い風が意識された。日米の中銀による金融政策会合を目前に控え、寄り付きは売り買いが交錯しマイナス圏に沈む場面もあったが、その後は水準を切り上げ、前場中ごろから上げ足に勢いがついた。グローバル景気の回復期待を背景に海運株や空運株が軒並み高に買われる一方、米長期金利の上昇一服を受け半導体関連などのハイテク株にも買い戻しが入った。不動産、小売り、建設株など内需株も堅調だった。日経平均は取引時間中としては約3週間ぶりに3万円大台を回復する場面がったが、後場に入ると前日までの連騰疲れもあって上げ幅を縮小する展開に。ただし東証1部の約7割の銘柄が上昇するなど個別物色意欲は旺盛だった。 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、任天堂<7974>は2000円を超える上昇をみせた。ソニー<6758>もしっかり。東京エレクトロン<8035>、村田製作所<6981>、日本電産<6594>も買い優勢。日本郵船<9101>、商船三井<9104>などへの買いが目立つ。ユーグレナ<2931>は値上がり率トップ。明治海運<9115>が値を飛ばし、モバイルファクトリー<3912>も大幅高。三井ハイテック<6966>も物色人気。 半面、売買代金トップの楽天<4755>は利益確定売りに押され、ファーストリテイリング<9983>も後場値を消した。マネックスグループ<8698>が大幅安。トヨタ自動車<7203>が冴えず、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも軟調。Link-U<4446>、マネーパートナーズグループ<8732>が大きく値を下げ、トリケミカル研究所<4369>、宮越ホールディングス<6620>なども売られた。 出所:MINKABU PRESS
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