東京株式(大引け)=324円高、広範囲に買い戻され5日ぶり大幅反発

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 25日の東京株式市場は、自律反発狙いの買いが流入し日経平均株価は反発に転じた。景気敏感株などをはじめ幅広い銘柄が買い戻された。

 大引けの日経平均株価は前営業日比324円36銭高の2万8729円88銭と5日ぶり大幅反発。東証1部の売買高概算は12億4341万株、売買代金概算は2兆7080億4000万円。値上がり銘柄数は1925、値下がり銘柄数は228、変わらずは40銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日までのリスク回避の売りが一巡し値ごろ感からの押し目買いや空売り買い戻しが全体を押し上げる格好となった。日経平均株価は前日までの4営業日合計で1800円以上の下げをみせていたことから、自律反発を期待したムードが強まっていた。前日の米国株市場では、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は大幅続落となったが、NYダウは大引けこそ小幅マイナス圏で着地したものの、景気敏感株への買いを反映してプラス圏で推移する時間帯が長く、東京市場もこの流れを引き継いだ。機関投資家の3月期末を控えた決算対策売りもやや下火となっており、前場後半を境に日経平均の値動きが軽くなった。値上がり銘柄数は東証1部の88%を占めた。全体売買代金は2兆7000億円台で最近では比較的盛り上がりを欠いた。

 個別では、キーエンス<6861>が高く、ファーストリテイリング<9983>も買いが優勢だった。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも堅調。ファナック<6954>、SMC<6273>など工作機械株も買われた。日立製作所<6501>、ダイキン工業<6367>なども上昇した。ハイパー<3054>がストップ高に買われたほか、日本アジア投資<8518>が大幅高、カメイ<8037>も値を飛ばした。日本空港ビルディング<9706>、東洋エンジニアリング<6330>も高い。

 半面、ソフトバンクグループ<9984>の下値模索が続いているほか、東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連なども下落した。日本電産<6594>も冴えない。アイモバイル<6535>が大幅安、ダントーホールディングス<5337>も急反落となった。日野自動車<7205>が安く、ラクーンホールディングス<3031>も大きく値を下げた。

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