1日の東京株式市場は、ハイテク株中心に買い優勢の地合いとなり、日経平均は大きく切り返す動きをみせた。ただ、景気敏感株などが売られ、後場は伸び悩んだ。 大引けの日経平均株価は前営業日比210円07銭高の2万9388円87銭と反発。東証1部の売買高概算は12億4597万株、売買代金概算は2兆7186億4000万円。値上がり銘柄数は861、対して値下がり銘柄数は1261、変わらずは64銘柄だった。 きょうの東京市場は終始買い優勢の展開。前日の米国株市場でNYダウは小幅に安かったものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は上昇した。外国為替市場では日米金利差拡大を背景にドル高・円安に傾いたこともあって、半導体などをはじめハイテクセクターに買いが集まった。バイデン政権が打ち出す巨額のインフラ投資計画への期待に加え、朝方取引開始前に発表された3月の日銀短観で大企業の景況感改善が市場コンセンサスを上回ったことも好感された。前場中ごろには日経平均は400円を超える上昇をみせる場面もあった。ただ、後場に入るとバイデン政権下での増税に対する警戒ムードも漂い、大口の利益確定売りが出て伸び悩む展開を余儀なくされた。景気敏感株には利食われる銘柄も少なくなかった。また、値下がり銘柄数は値上がり数を大幅に上回っている。 個別では、東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体関連が買われ、任天堂<7974>も上昇した。エムスリー<2413>が物色人気となり、第一生命ホールディングス<8750>が大きく上値を伸ばした。スター・マイカ・ホールディングス<2975>が急伸、三井ハイテック<6966>も値を飛ばした。低位株ではシステムソフト<7527>が商いを伴い大幅高。 半面、トヨタ自動車<7203>が軟調、デンソー<6902>も売りに押された。日立製作所<6501>も下落した。ニトリホールディングス<9843>が売られ、日本製鉄<5401>も下値を試す展開に。藤倉コンポジット<5121>が大きく利食われ、エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>も大幅安。サインポスト<3996>、AOI TYO Holdings<3975>などの下げも目立つ。キャリアインデックス<6538>も安い。 出所:MINKABU PRESS
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