東京株式(大引け)=392円安、目先利食い急ぎの動きで後場下げ幅拡大

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 6日の東京株式市場は朝方に日経平均は高く始まったが、寄り後はすぐに値を消し一貫して軟調な推移を強いられた。後場に入ると更に一段安となった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比392円62銭安の2万9696円63銭と4日ぶりに大幅反落。東証1部の売買高概算は11億3587万株、売買代金概算は2兆4943億2000万円。値上がり銘柄数は248、対して値下がり銘柄数は1897、変わらずは45銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが最高値を更新したほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も上昇したことで、リスク選好の地合いが予想された。しかし、前日までの3営業日で日経平均は900円を超える上昇を示していることもあり、寄り後早々に目先利益を確定する動きが優勢となった。小売関連など2月決算企業の決算発表が今後本格化することで、それを警戒した売り圧力が強まった。業種別では銀行株の下げが目立つほか、自動車など輸出セクターも軟調。33業種中で32業種が下落するほぼ全面安商状で、個別株ベースでも値下がり銘柄数が1900近くに達し、全体の87%を占めた。日経平均の下げ幅は一時400円を上回り、大引けもほぼ安値圏で着地している。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が冴えず、ファーストリテイリング<9983>、トヨタ自動車<7203>などが軟調。東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体関連や村田製作所<6981>、キーエンス<6861>なども売られた。日本電産<6594>も水準を切り下げた。しまむら<8227>が急落、日本CMK<6958>、ファーマフーズ<2929>、三櫻工業<6584>なども大きく値を下げた。

 半面、任天堂<7974>が堅調、マネックスグループ<8698>は商い活況のなか大幅高。日立製作所<6501>が買い優勢だったほか、富士通<6702>もしっかり。神戸製鋼所<5406>が物色人気となった。キユーピー<2809>が大きく上値を伸ばし、イソライト工業<5358>、ビックカメラ<3048>も高い。第一稀元素化学工業<4082>も値を上げた。

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