株価指数先物【引け後コメント】 煮詰まり感あるがリバランス中心の売買は継続か

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪6月限
日経225先物 29730 +110 (+0.37%)
TOPIX先物 1963.5 +5.5 (+0.28%)

 日経225先物(6月限)は前日比110円高の2万9730円で取引を終了。寄り付きは2万9750円とシカゴ先物清算値(2万9750円)にサヤ寄せして始まり、その直後に2万9830円まで上昇幅を広げた。しかし、現物の寄り付き段階で米国株高を背景としたショートカバーはほぼ一巡する形となり、前場半ばにかけて2万9610円まで軟化。2万9600円での底堅さが意識されるなか、リバウンドを試す動きも見られたが、薄商いの中では追随する動きは限られており、2万9600円~2万9750円辺りでのレンジ推移が続いた。

 指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> は買い先行で始まった後は、1日を通じてじりじりと上昇幅を縮めており、手掛けづらさが窺えた。東証1部の売買高は連日で10億株を下回る薄商いであり、東証1部の騰落銘柄を見ても、値上がり数と値下がり数はほぼ拮抗状態だった。週末要因もあって積極的にポジションを傾けてくる市場参加者はなく、ポジション調整的な売買にとどまっている。

 NT倍率は先物中心で上昇して始まったものの、これまでの保ち合いレンジを突破する流れとはならず、その後は横ばい推移に。グローベックスの米株先物は小幅に下落して推移しており、ハイテク株物色の持続性が見られないようだと、リバランス中心の売買は続きそうであり、短期のヘッジファンドなどの売買に振らされやすい需給状況も続きそうである。

 日経225先物は、2万9500円処に位置している25日移動平均線を支持線としており、一方で上値は5日移動平均線辺りと非常に狭いレンジでの推移を続けている。チャート上では煮詰まり感が台頭しているものの、ボリュームが膨らんでくるまでは方向感もつかみづらいだろう。

 手口面では、日経225先物はクレディスイスが640枚、ゴールドマンが500枚、SBIが410枚程度の売り越しに対して、野村が610枚、ドイツが340枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はバークレイズが1190枚、ソジェンが1190枚の売り越しに対して、みずほが720枚、モルガンSが720枚程度の買い越しだった。

株探ニュース

このニュースの著者

Kabutan

有望株(銘柄)の発掘・選択をサポートするサイトです。株価 ニュース 決算 テーマや企業情報などが満載。 株価変動要因となる情報や株式の売買タイミングに役立つ情報、迅速な投資判断ができる仕組みを提供します。