28日の東京株式市場は方向感の定まりにくい地合いだったが、朝安後は徐々に買いが優勢となり日経平均株価は切り返す展開となった。 大引けの日経平均株価は前営業日比62円08銭高の2万9053円97銭と反発。東証1部の売買高概算は12億3708万株、売買代金概算は2兆7025億3000万円。値上がり銘柄数は628、対して値下がり銘柄数は1481、変わらずは79銘柄だった。 きょうの東京市場は様子見ムードの強いなか、朝方は売りが先行したが、その後は戻り足に転じ前場終盤にかけて上昇。ただ上値も重く、後場は高値圏で売り物をこなしていたが、引け際に手仕舞い売りが出て上げ幅を縮小した。前日の米国株市場で主要株指数が高安まちまちとなり、手掛かり材料難が意識された。また、FOMCの結果発表とパウエルFRB議長の記者会見を見極めたいというニーズに加え、大型連休前ということで売り買いともに持ち高を一方向に傾けにくい相場だったといえる。好決算発表銘柄が買いを集め全体相場を支えたほか、外国為替市場でドル高・円安に振れたことも輸出株にプラスに働いた。一方、値下がり銘柄数が1500近くに及ぶなど全体的にはリスク回避ムードが強い。売買代金は2兆7000億円台と今月9日以来の高水準だった。 個別では、ソニーグループ<6758>が高く、レーザーテック<6920>も商いを伴い上昇、任天堂<7974>も買いが優勢だった。デンソー<6902>、トヨタ自動車<7203>が値を上げ、ファナック<6954>も買われた。村田製作所<6981>も堅調。富士興産<5009>が値を飛ばし、日本航空電子工業<6807>も急伸。富士電機<6504>の物色人気も際立つ。東京エレクトロン デバイス<2760>も大幅高に買われた。 半面、ソフトバンクグループ<9984>が売りに押され、JR東海<9022>も値を下げた。アンリツ<6754>が大幅下落したほか、第一三共<4568>も水準を切り下げた。さくらインターネット<3778>が急落、合同製鐵<5410>も大きく売り込まれ、トクヤマ<4043>の下げも目立った。前日新規上場したテスホールディングス<5074>は利益確定売りに下落した。 出所:MINKABU PRESS
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