ドル円は午後に軟化、オセアニア通貨は上値が重い=東京為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 東京外為市場、序盤のドル円は日経平均株価の上昇に伴う円安や本邦企業による実需のドル買い観測によって、仲値公示前に108.90円付近まで上昇。その後は高値もみ合いとなったが、午前11時過ぎからは米国株先物が時間外取引で上げ幅を拡大したため、リスク選好のドル売りが優勢となり、ドル円は午後になって108.68円付近まで軟化した。
 
 ユーロドルやポンドドルはもみ合い。東京序盤は米国債利回りの上昇を背景にしたドルの買い戻しで軟化し、午後になるとドル円同様にリスク選好のドル売りという展開になっている。ユーロドルは1.2240ドル付近まで一時強含んだものの、19日高値1.2245ドル近辺を前に上値の重さもみられている。
 
 豪ドルは弱含みの展開で、豪ドル/ドルは0.7752ドル付近まで、豪ドル円は84.29円付近まで下落。午前10時30分発表の豪州4月小売売上高(速報値)は予想を上回る結果となったが、反応薄となった。前日に中国でオーストラリア産食用ぶどうの通関手続きに遅れが出ていることが報じられており、豪中関係悪化の懸念を背景に豪ドル売りが出ているようだ。
 
 NZドルも上値の重さがみられており、NZドル/ドルは昼前に0.7179ドル付近の本日安値をつけた後は安値もみ合い。NZドル円は78.10円付近までじり安となっている。ニュージーランドのロバートソン財務相が朝方、新型コロナウイルス関連で膨らんだ債務の削減について、現時点で削減目標を設定するのは時期尚早などと発言したことも影響しているようだ。
 
 日経平均株価は続伸。終値は前営業日比219.58円高の2万8317.83円となった。
  
 午後3時13分現在では、ドル円は1ドル=108.71円前後、ユーロ円は1ユーロ=133.01円近辺、ユーロドルは1ユーロ=1.2236ドル前後で取引されている。
 
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