ドル円は前日高値を更新、豪ドルはＲＢＡ議事要旨後に軟化＝東京為替前場概況

　東京外為市場、ドル高がやや優勢。ドル円は５・１０日（ゴトウビ）に伴う実需のドル買いも相まって、前日高値を上回る１１０．１５円付近まで上昇している。ポンドドルは早朝の本日安値をわずかながら更新し、１．４０９９ドル付近まで軟化。米公開市場委員会（ＦＯＭＣ）を控えて、ポジション調整などのドル買い戻しが観測されているようだ。

　豪ドル／ドルは０．７６９５ドル付近まで、豪ドル円は８４．７２円付近まで小幅に下落。豪州中央銀行（ＲＢＡ）から議事要旨が午前１０時３０分に公表され「債券購入プログラム終了の検討は時期尚早」などの文言が伝えられたことが、豪ドル売りの背景にあるもよう。

　ユーロ円は１３３．５２円付近まで上昇。ユーロドルも全体がドル高に振れる中で、１．２１２０ドル近辺で底堅さをみせている。米国と欧州が航空機補助金問題の解決に向けた交渉で妥結に近づいていると伝えられたことが材料視されているようだ。本日は米ＥＵ首脳会議が予定されており、バイデン米大統領が出席して航空機助成金や鉄鋼、アルミニウムにおける貿易課題解決のための集中的な交渉を行う方針であることが、米国側から事前に発表されている。

　日経平均株価は続伸。前引けでは前営業日比２１４．１４円高の２万９３７５．９４円となった。

　午前１１時３０分現在では、ドル円は１ドル＝１１０．１１円、ユーロドルは１ユーロ＝１．２１２５ドル、ユーロ円は１ユーロ＝１３３．５２円、ポンド円は１ポンド＝１５５．３４円、豪ドル円は１豪ドル＝８４．８２円、ＮＺドル円は１ＮＺドル＝７８．６０円、スイス円は１スイスフラン＝１２２．４０円、カナダ円は１カナダドル＝９０．６６円付近で推移している。

MINKABU PRESS

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