7月19日の制限解除が逆にポンドを圧迫との声も=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 きょうのNY市場は前日に引き続きリスク回避の雰囲気が広がる中、ポンドドルもNY時間に入って戻り売りに押され、1.37ドル台半ばまで下落する場面がみられた。先週末にサポートされた1.3735ドル付近が目先の下値メドとして意識され、その水準を完全ブレイクするようであれば、200日線が控える1.3665ドル付近が視野に入る展開が見られている。

 英国ではデルタ株の感染増加にもかかわらず、7月19日に残りの活動制限の大半を解除するというジョンソン政権の決定は、経済の需給バランスに影響を与え、ポンドを圧迫する可能性があるとの声も聞かれる。感染増加により消費者の信頼感が損なわれ、逆に需要が減少するという。

 完全にワクチン接種が済んでいない若年層は自己隔離を迫られ、若年労働者への依存度が高い産業は一時的な閉鎖に追い込まれる危険性もある指摘している。その下振れリスクを考慮すると、再開によるリスク顕在化で社会の停滞が判明した場合、市場が持続的な利上げサイクルに傾斜した価格設定を行うとの見方には懐疑的にならざるを得ないという。

GBP/USD 1.3784 GBP/JPY 152.49 EUR/GBP 0.8560

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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