FOMCを受けたドル安は短期的との見方も=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 きょうのドル円は買い戻しの動きが見られており、一時109.80円付近まで下げ渋る場面もみられた。100日線が109.60円付近に来ており、その水準の回復を試す動きが見られている。ただ、今週のFOMCを受けて為替市場はドル売りの流れが形成されており、上値も重そうだ。

 FOMCでパウエルFRB議長が想定通りに慎重姿勢を強調してきたことから、市場では早期の資産購入ペース縮小への期待が後退している。それと伴に為替市場はドル売りの反応が出ているが、FOMCを受けたドル安の動きは短期的で早晩回復するとの見方も出ている。

 資産購入ペース縮小に関するFRBのタカ派シフト観測をドルは余分に織り込んでいた可能性があり、調整が出てもおかしくはない状況にあった。直近のドルの修正についてはあまり重要視しておらず、ドル高がピークに達したと結論付けることもないという。また、世界経済の回復はまちまちで、中国情勢も規制強化への懸念から依然として不安定な状況にある。これらは安全資産としてのドルを後押しする可能性があるという。

USD/JPY 109.74 EUR/JPY 130.21
GBP/JPY 152.79 AUD/JPY 80.75

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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