米雇用統計待ち、ドルやや買われる=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
米雇用統計待ち、ドルやや買われる=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、ドルがやや買われている。米雇用統計を控えて、米10年債利回りが1.23%台から1.26%台まで上昇しており、ドル買い圧力となっている。序盤はドル円が109.70レベルまで軟化、ユーロドルが1.1830近辺まで小高く推移するなど、ややドル売りが先行した。その後は、ドル買い方向に転じており、ドル円は109.80台へと小反発、ユーロドルは1.1805近辺まで安値を広げている。ポンドドルも1.3930近辺から1.3910割れ水準へと軟化。ユーロ円が129円台後半で軟調となる一方、ポンド円は152.70-90レベルでの揉み合い。足元では米株先物が時間外取引で再びプラス圏に浮上しており、米雇用統計前の調整の動きは限定的。この日発表された6月独鉱工業生産は前月比-1.3%、前年比+5.1%「といずれも予想や前回値を下回る結果となり、ユーロ売りにつながる面もあったようだ。米非農業部門雇用者数は85.8万人増、失業率は5.7%と予想されており、いずれも前回から改善することが期待されている。

 ドル円は109円台後半での取引。序盤は売りが先行した。前日海外市場での上昇に調整が入る格好。ただ、下押しは109.70近辺までと限定的な動き。その後は米債利回りの上昇とともに109.80台へと再び上昇。米雇用統計待ちとなるなかで、ロンドン市場では10銭強の小動きにとどまっている。

 ユーロドルは1.18台前半での取引。前日NY市場後半からのじり安の流れが継続。ロンドン市場では1.1830レベルが重くなり、1.1804近辺へと安値を広げている。ユーロ円は129.90近辺から一時129.60近辺まで下押し。対ポンドでもユーロ売りが優勢。この日発表された6月独鉱工業生産は前月比-1.3%、前年比+5.1%と、いずれも予想や前回値を下回る結果となり、ユーロ売りにつながる面もあったようだ。

 ポンドドルは1.39台前半での取引。前日海外市場での振幅レンジの半ばでの小幅上下動にとどまっている。序盤に1.3930台まで買われたあとは、1.3910割れ水準まで反落している。ポンド円は前日の上昇した動きにやや調整が入り、152.90近辺から一時152.65近辺まで下押しされた。その後はレンジ内で揉み合いとなっている。ユーロポンドは0.85近辺が重く、一時0.8480割れ水準まで軟化。前日の英金融政策委員会(MPC)では、政策金利および資産購入枠について従来通り据え置きとなったが、声明で「経済が予測に沿って進展する場合、ある程度の予測期間中の引き締めは、インフレ目標達成に必要である可能性が高い」としたことがややタカ派的な変化と捉える向きもあるようだ。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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