ビヨンド・ミートが決算受け下落 第3四半期の見通しが減速を示唆=米国株個別

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 植物由来の代替肉を手掛けるビヨンド・ミート<BYND>が4-6月期決算(第2四半期)を発表しており、売上高は予想を上回ったものの、1株損益が予想以上の赤字だった。第3四半期のガイダンスも公表しており、予想を下回る売上高見通しを示している。

 第3四半期の見通しは同社の急成長が急速に冷え込むことを示唆。同社は、外食産業向けの売上高は前年比218%増加したが、感染再拡大の中で、流通問題と労働力不足により、米国および海外の外食産業向けの売上高は鈍化が予想されるとしている。

 同社は声明で「短期的にパンデミックに関連した不確実性と小売および外食産業の需要レベルに対する影響が残っていることは認識している。外食産業向けチャネルの継続的な回復を期待してはいるものの、その見通しは米国および海外の両方での感染抑制を前提としている」と述べた。

 アナリストからもネガティブなコメントが出ている。第2四半期の米国内での小売部門の売上高は、計上のタイミングのずれはあったものの市場予想を下回った。小売業者が期待どおりに同社製品の仕入れを行わなかったことを示しており、第3四半期もそれが回復しない可能性があると指摘した。また、第2四半期のEBITDAは自身の予想よりは良かったものの、依然として赤字であるほか、設備投資の増加が引き続き利益率を圧迫する可能性があるとしている。

(4-6月・第2四半期)
・1株損益(調整後):-0.31ドル(予想:-0.23ドル)
・売上高:1.49億ドル(予想:1.40億ドル)
  米国:1.01億ドル
  海外:0.48億ドル
・粗利益率(調整後):31.7(予想:30.9%)
・EBITDA(調整後):-222万ドル(予想:-352万ドル)
・研究開発費:1380万ドル

(7-9月・第3四半期見通し)
・売上高:1.2~1.4億ドル(予想:1.53億ドル)

(NY時間09:54)
ビヨンド・ミート<BYND> 118.78(-3.04 -2.50%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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