ドル買いの流れ継続、円安圧力も ドル円110円台半ば=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
ドル買いの流れ継続、円安圧力も ドル円110円台半ば=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、ドル買いの流れが継続するとともに、円安の圧力も加わった。序盤は円売りが優勢。米株先物が下げ渋り、原油先物の反発の流れが続いたことがリスク警戒感を後退させた。ドル円がじり高となる動きとともにクロス円も買われた。ドル円は110.55レベル、ユーロ円は129.70近辺、ポンド円は153.20近辺へと高値を伸ばした。ドル円にとっては米10年債利回りが一時1.33%台に上昇したことも下支えとなった。その後は、原油高が一服、ユーロにとっては独ZEW景況感指数が予想を下回る数字となったことが重石となった。ユーロドルは1.1716レベルまで下押し、前日から一段と安値を広げた。ユーロ円も129.50近辺へと押し戻されている。ポンド円は153円台を維持しており、調整売りは浅い。対ユーロでのポンド買いが顕著で、ポンド相場は底堅い。対ドルでは1.38台半ばから一時1.3870台まで買われた。全般的には先週末の強い米雇用統計を受けたドル買いの流れが続いており、ドル指数は7月21日以来の高水準となっている。

 ドル円は110円台半ばでの取引。110.30台からじり高の動きとなり、一時110.55レベルまで高値を伸ばした。米株先物の下げ渋りや原油先物の上昇などでリスク警戒感が後退。さらに、米10年債利回りが一時1.33%台まで上昇したことが下支えとなった。

 ユーロドルは1.17台前半での取引。1.1740近辺が重く、下値を切り下げる動き。8月のドイツZEW景況感指数が40.4と予想以上の低下となり、3カ月連続で悪化したことが重石となった。ZEWによると、すでに高成長を達成したことや、今後の新型コロナ感染拡大が懸念されることが期待指数を押し下げたと分析している。対ポンドでは同指標発表前から売りが入っており、クロス取引も活発だった。ユーロ円は序盤に129.69レベルまで買われたあとは、129.50近辺へと押し戻されている。

 ポンドドルは1.38台後半での取引。1.3840-50レベルと前日からの安値圏から買い戻しが入っている。一時1.3873レベルまで反発した。ポンド円が堅調。152.70-80レベルから一時153.22レベルまで高値を伸ばした。その後も、153円台を維持している。ユーロポンドが下落。0.8480近辺から0.8455近辺まで売られた。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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