株価伸び悩みでやや円高傾向、オセアニア通貨が弱い＝東京為替前場概況

　東京外為市場、ドル円はオセアニア市場でつけた１１０．４５円付近を本日高値にじり安となり、１１０．３２円近辺まで軟化。クロス円も全般的にドル円につれた値動きをみせており、ユーロ円は１２９．５０円付近まで小幅ながら弱含んでいる。材料難の中で株価にらみの様相となっており、日経平均株価や米国株先物の時間外取引の上げ幅縮小を背景に、やや円高方向に振れている。

　豪ドルの上値が重い。豪ドル／ドルは０．７３６２ドル付近まで、豪ドル円は８１．２５円付近まで軟化し、戻りの鈍さもみられる。豪ニューサウスウェールズ州における本日発表の新型コロナウイルスの新規感染者も高水準となったほか、首都キャンベラが本日から７日間のロックダウン（都市封鎖）と伝えられたことが嫌気されている。

　ＮＺドル円は７７．６０円付近まで下落。前日の海外市場では７８円台をうかがう上昇となっていたが、日足チャートで７８．０８円近辺にある一目均衡表の雲の上限が意識され、戻り売りに押されているようだ。ＮＺドル／ドルも０．７０３３ドル付近まで軟化。隣国の豪州における新型コロナウイルスの感染拡大も悪材料視されているもよう。

　日経平均株価は５営業日続伸。前引けでは前営業日比５７．３１円高の２万８１２７．８２円となった。

　午前１１時３０分現在では、ドル円は１ドル＝１１０．４３円、ユーロドルは１ユーロ＝１．１７３８ドル、ユーロ円は１ユーロ＝１２９．６２円、ポンド円は１ポンド＝１５３．１２円、豪ドル円は１豪ドル＝８１．３４円、ＮＺドル円は１ＮＺドル＝７７．７１円、スイス円は１スイスフラン＝１１９．７８円、カナダ円は１カナダドル＝８８．２９円付近で推移している。

MINKABU PRESS

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