ドル円は一時調整も米債利回りの上昇などを受けて値を戻す=東京為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
ドル円は一時調整も米債利回りの上昇などを受けて値を戻す=東京為替概況

 先週末に2018年以来の高値となる114円46銭前後まで上昇したドル円。少し調整が入り114円30銭前後で先週末の取引を終えると、さすがに高値警戒感が出たこともあり、週明けオセアニア市場で少し下げてのスタート。もっともすぐに114円30銭台に戻すなど、堅調地合いを維持してのスタートとなった。

 東京勢が本格参加してくると、いったん利益確定の売りが優勢に。ドル円だけでなく、クロス円も軒並み値を落とす動きが見られた。小幅ながらプラス圏で始まった日経平均がすぐにマイナスに転じるなどの動きを見せたこともドル円、クロス円の調整を誘った。

 もっともドル円の押し目は114円02銭まで。大台割れを果たせず昼頃まで低い水準でもみ合うと、米債利回りの上昇が強まったことを受けたドル高に値を戻す動き。米10年債利回りが1.61%台まで上昇する中でドル円は朝の下げ分をすべて解消して、114円45銭までと、前週末の高値に迫る動きを見せた。もっとも114円台半ばからは売りが並んでいるとみられることもあり、上値では利益確定売りが出る形で114円30銭前後まで戻してのもみ合いに。

 NY原油が83.70台を付けるなど、原油高の流れが継続。ただ、先週末に目立った原油高を受けたカナダやポンドの買いに対する調整の意識もあり、これら通貨は売りが出る流れ。ドルカナダは朝の1.2350前後から1.24台を付ける動き、ポンドドルは1.3760台から1.3720前後まで値を落とす動きが見られた。

MINKABU PRESS 山岡和雅

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