上昇、供給不足の継続見通しで=NY原油概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
NY原油先物12月限(WTI)(終値)
1バレル=82.96(+0.52 +0.63%)

 ニューヨーク原油の期近2限月は上昇。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が0.52~0.75ドル高、その他の限月は0.35ドル安~0.76ドル高。

 コロナショック後の石油需要の回復が続く見通しである一方、回復する需要に供給が追いつかず世界的な石油在庫が減少していくと見られていることが引き続き相場を押し上げた。来年以降も石油輸出国機構(OPEC)プラスが月次で日量40万バレルの増産を続けるなら、供給不足が続く可能性がある。北半球の冬場が近づいているなかで、急激な冷え込みによる電力や燃料需要の拡大が警戒されていることも支援要因。

 時間外取引で12月限は堅調に推移し82.79ドルまで上げたが、通常取引開始が近づくと押し戻された。通常取引序盤には81.08ドルまで下げに転じた。ただ、その後は買いが再び優勢となりプラス転換すると、82.99ドルまで高値を塗り替えた。

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