日本時間23時に発表になった9月の米中古住宅販売件数は年率換算で629万件と前回から増加し予想も上回った。今年に入って販売件数の伸びは鈍化傾向が続いていたが、ここにきて一旦反転の兆しも見せており、今回の数字はその兆候を証明した格好となっている。 市場ではインフレ懸念が強まっており、米長期金利が急上昇している。住宅ローン金利も歩調を合わせて上昇しているが、“いまのうちに”という消費者心理も手伝って、金利上昇の初期段階では逆にローン申し込みが増える傾向にある。 全米リアルター協会(NAR)は声明で、「前月の供給改善が今回の売り上げを支援した。住宅ローン金利が来年さらに上昇する前に、買い手は住宅を確保したいと考える可能性が高いため、住宅需要は引き続き堅調が見込まれる」と述べている。 この結果を受けてややドル買いの動きが見られ、ドル円は下げ渋る動きが出ている。ただ、大きは動きには至っていない。なお、同指標発表後に米国債市場で5年債が1.20%と2020年2月以来の水準まで上昇したこともドル円の買い戻しをサポートした模様。 米中古住宅販売件数(9月)23:00 結果 629万件 予想 609万件 前回 588万件 米中古住宅販売(9月) 販売件数 629万件(前回:588万件)(年率換算) 平均価格 37.26万ドル(37.68万ドル) 中間価格 35.28万ドル(35.77万ドル) 在庫 2.4ヵ月分(2.6ヵ月分) ()は前回値 USD/JPY 113.82 EUR/USD 1.1646 GBP/USD 1.3816 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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