反落、恒大集団の債務不履行を意識=NY原油概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
NY原油先物12月限(WTI)(終値)
1バレル=82.50(-0.92 -1.10%)

 ニューヨーク原油は反落。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が1.02~0.92ドル安、その他の限月は1.47~0.03ドル安。

 中国不動産大手の恒大集団の債務不履行が意識されていることが重しとなった。見送られているドル建て債の利払い期限が日本時間の24日に迫っている。金融市場全体で神経質な雰囲気が高まりつつあり、リスク資産の一角である原油は利益確定の売りに押された。米国の気象予報を手がかりに天然ガス価格が下落したことや、中国政府の介入示唆を受けて石炭価格が急落したことも圧迫要因。

 時間外取引で12月限は83.96ドルまで上昇し、2014年10月以来の高値を更新したが、プラス圏での滞空時間は一時的で売りに押されるとマイナス圏に沈んだ。通常取引開始後は下げが強まり80.79ドルまで下落。ただ、引けにかけては下げ幅を削った。

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