【これからの見通し】動きにくい週明け相場に、月末や来週のイベントを控えて

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【これからの見通し】動きにくい週明け相場に、月末や来週のイベントを控えて

  ドル相場はドル安傾向が根強い。10月初頭にはドル高の流れが頭打ちとなり、その後は低下傾向へと転じている。米10年債利回りは先週に1.70%の節目水準に上昇する場面があったが、ドル高方向への動きは限定的だった。ただ、先週はドル指数の上値は重いものの、連日の上下動となり方向性は見えにくくなっていた。

 そして、今週は月末を控えて、実需フローなどが相場をかく乱しそうなことや、来週の米FOMCや米雇用統計を控えてポジション調整が入りやすいタイミングだ。流れの読みにくい1週間となりそうだ。

 週明けの株式市場は、先週末のNY株式市場でナスダック指数が下落した流れを受けて、日本株は売り先行で取引されている。一方で、中国・香港株や豪州株などは買いが優勢となっており、まちまち。NY原油先物が84ドル台へと上伸しており、景気回復を示すものとして好感される一方、輸入依存の諸国にとってはインフレ圧力が頭痛の種である面も指摘されている。

 為替市場ではやや円安・ドル安に傾いており、リスク警戒の円高の動きは後退している。ドル円は113.80近辺まで買い戻されたあと、揉み合いに。ユーロ円は132円台半ば、ポンド円は156円台後半へと反発して高止まりとなっている。

 きょう発表される経済統計は、ドイツIfo景況感指数(10月)が注目される程度で、かなり材料難となりそうだ。発言イベント関連では、デコス・スペイン中銀総裁が予算委員会に出席、 センテノ・ポルトガル中銀総裁が金融リテラシーに関するイベントに参加、テンレイロ英中銀委員がサプライチェーンと金融政策について講演を行う。米企業決算発表では、フェイスブックが注目される。 

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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