株価指数先物【引け後コメント】 売り一巡後は25日線が位置する水準で保ち合う

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪12月限
日経225先物 28760 -240 (-0.82%)
TOPIX先物 1995.5 -13.0 (-0.64%)

 日経225先物(12月限)は前日比240円安の2万8760円で取引を終了。寄り付きは2万8740円と売り先行ながら、シカゴ日経平均先物清算値(2万8640円)を上回って始まった。その後、2万8690円まで下落幅を広げたものの、ナイトセッションでつけた安値は割り込まず、前引けにかけては2万8890円まで下げ幅を縮めている。後場は25日移動平均線が位置する水準での保ち合いが継続。

 日経225先物はファナック<6954>、エムスリー<2413>など指数インパクトの大きい値がさ株の下落影響から売り先行となったが、TOPIX浮動株比率の定期見直しに伴う需給要因が意識されるなか、概ね25日線を挟んで底堅い値動きをみせていた。

 なお、インデックス・イベントに絡んだところでは、買い需要が見込まれていた東京エレクトロン<8035>が終日プラス圏で推移した一方で、売り需要が見込まれていたソフトバンクグループ<9984>は弱い値動きとなるなど、想定された需給通りの展開だった。明日はこの需給がなくなるほか、週末・月末要因からポジションを大きく傾ける動きは考えづらい。また、衆院選を控えるなかではショートも入りづらいだろう。

 なお、NT倍率は先物中心限月で一時14.45倍に上昇する場面があった。引き続き75日線水準での攻防をみせているものの、ソニーグループ<6758>やアドバンテスト<6857>などの上方修正が材料視されやすく、ややNT倍率の上昇からNTロングの動きが意識されてくる可能性もありそうだ。

 手口面では、日経225先物は野村が640枚、クレディスイスが600枚、ABNアムロが380枚、バークレイズが280枚程度の売り越しに対して、SBIが530枚、シティが490枚、JPモルガンが450枚、みずほが430枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はモルガンSが870枚、ABNアムロが810枚、みずほが500枚、ソジェンが470枚程度の売り越しに対して、BofAが830枚、UBSが810枚、ゴールドマンが430枚、SBIが420枚程度の買い越しだった。

株探ニュース

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