株価指数先物【引け後コメント】 2万9500円水準での底固めを経て、3万円回復に向けたトレンド形成に期待

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪12月限
日経225先物 29550 +770 (+2.67%)
TOPIX先物 2039.0 +46.5 (+2.33%)

 日経225先物(12月限)は前日比770円高の2万9550円で取引を終了。寄り付きは2万9410円とシカゴ日経平均先物清算値(2万8990円)を大きく上回ってギャップアップで始まった。10月31日投開票の衆院選で自民党が国会を安定的に運営できる絶対安定多数を単独で確保したことが材料視され、寄り付き直後には一時2万9650円まで上げ幅を広げた。買い一巡後は2万9450円~2万9600円水準での保ち合いを継続するなか、後場は2万9500円水準での底堅い値動きをみせており、取引終盤には一時2万9670円と朝方に付けた高値を抜いた。

 衆院選の結果のほか、先週末の米国市場で主要な株価指数が揃って最高値を更新した流れもあって、指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均株価をけん引する格好となった。寄り付き直後に急伸した後は高値保ち合いを続けており、下値の堅さが意識されるなか、引けにかけてショートカバーにつながった格好だろう。今後は2万9500円水準での底固めを経て、3万円の大台回復に向けたトレンド形成が期待されそうだ。

 NT倍率は先物中心限月で一時14.55倍と1カ月ぶりの水準に上昇。終値は14.49倍と上昇幅を縮めているものの、9月相場で上値抵抗として機能していた75日移動平均線を明確に上放れてきており、チャート形状としてはNT倍率の上昇傾向が強まりそうだ。また、一目均衡表の「雲」上限突破など、他のテクニカル指標でもシグナルが好転してきた。

 手口面では、日経225先物はABNアムロが3790枚、UBSが900枚、シティが740枚程度の売り越しに対して、大和が1280枚、BofAが1100枚、クレディスイスが900枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが4090枚、ABNアムロが1150枚、BNPパリバが1060枚程度の売り越しに対して、BofAが2350枚、モルガンSが1640枚程度の買い越しだった。

株探ニュース

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