株価指数先物【引け後コメント】 こう着も2万9750円水準での底堅さからショートは振りづらい状況

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪12月限
日経225先物 29820 +320 (+1.08%)
TOPIX先物 2057.5 +31.5 (+1.55%)

 日経225先物(12月限)は前日比320円高の2万9820円で取引を終了。寄り付きは2万9850円とシカゴ日経平均先物清算値(2万9705円)を上回ってギャップアップで始まり、その後、2万9950円まで上げ幅を広げる場面があった。ただし、3万円接近で強弱感が対立しやすいなか、急ピッチの上昇に対する利益確定に押され、後場寄り付き直後に2万9720円まで上げ幅を縮めた。とはいえ、下値の堅さも意識されており、後場は概ね2万9720円~2万9760円辺りでの狭いレンジ推移を継続。引けにかけてはショートカバーとみられる商いで保ち合いを上放れ、2万9820円で取引を終えた。

 米連邦公開市場委員会(FOMC)を波乱なく通過したことで、アク抜けの動きとなったが、現物の寄り付き直後に一時2万9950円まで上昇した段階で織り込んだ格好であった。その後は上げ幅を縮めるなど手掛けづらさはあったものの、オプション権利行使価格の2万9750円水準での底堅さがみられるなか、ショートは振りづらい状況だった。

 なお、NT倍率は朝方に14.61倍に上昇する場面があったが、その後は低下に転じ14.49倍で終えている。14.60倍は9月の戻り高値水準だったことから、いったんは跳ね返される水準であろう。もっとも、10月6日の14.11倍をボトムに足元で上昇を続けており、リバウンド基調は継続。目先的には支持線に変わった25日、75日移動平均線が位置する14.40倍水準までの低下を考慮しつつも、NT倍率が低下する局面ではNTロングのポジションを構築する動きもありそうだ。

 手口面では、日経225先物はABNアムロが1290枚、BofAが380枚、三菱UFJが280枚、UBSが270枚、クレディスイスが250枚程度の売り越しに対して、野村が1100枚、大和が670枚、ゴールドマンが580枚、ソジェンが360枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが2220枚、ABNアムロが700枚程度の売り越しに対して、野村が930枚、BofAが600枚、みずほが570枚、クレディスイスが530枚程度の買い越しだった。

株探ニュース

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