株価指数先物【引け後コメント】 NT倍率は上値抵抗線を捉え、NTロングによるスプレッド狙いの動きが入りやすい

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪3月限
日経225先物 28650 +270 (+0.95%)
TOPIX先物 1978.5 +5.0 (+0.25%)

 日経225先物(3月限)は270円高の2万8650円で取引を終了。寄り付きは2万8600円とシカゴ日経平均先物清算値(2万8560円)にサヤ寄せする格好から買い先行で始まった。その後も強い動きを見せており、前場半ばには2万8740円まで上昇幅を広げる場面もあった。ただし、前引けにかけては次第に利食い優勢となり2万8650円を挟んだ保ち合いを継続。後場半ばには2万8530円まで上げ幅を縮めたものの、12月のSQ値2万8523円30銭を割り込まなかったこともあって、引けにかけてショートカバーを誘う格好となったようだ。

 グローベックスの米株先物ではNYダウ先物、ナスダック100先物がいずれも上昇して推移していたが、14~15日に開催する米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちのなか、積極的な売買は手控えられていた。短期的なロング、ショート筋のいずれに対しても追随する動きは限られ、その後のカバーも速いタイミングで入った格好だった。

 日経225先物は2万8500円水準を引き続き支持線として固める一方で、上値は25日、75日移動平均線によるデッドクロス示現によって、25日線水準の2万8860円辺りが抵抗線になりそうだ。小幅ながらも足元で上値を切り下げつつあるため、上値の重さが意識されてくる可能性には注意しておきたい。もっとも、12月のSQ値水準では押し目狙いのスタンスとなるほか、FOMC通過まではショートの動きも短期的な売買にとどまりそうだ。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.48倍に上昇した。上値抵抗線として意識されていた75日線(14.43倍)突破から、25日線(14.47倍)水準を上回ってきた。25日線を明確に上放れてくるようだと、8月以降の14.25倍~14.60倍辺りでの保ち合いレンジ上限を捉えてくるトレンドとなり、NTロングによるスプレッド狙いの動きも入りやすいだろう。

 手口面では日経225先物はUBSが990枚、SBIが490枚、SMBC日興が300枚程度の売り越しに対して、野村が1090枚、ドイツが430枚、モルガンSが360枚程度の買い越しだった。TOPIX先物ではバークレイズが1370枚、ゴールドマンが1000枚、みずほが640枚、ソジェンが360枚程度の売り越しに対して、モルガンSが2350枚、SMBC日興が620枚程度の買い越しだった。

株探ニュース

このニュースの著者

Kabutan

有望株(銘柄)の発掘・選択をサポートするサイトです。株価 ニュース 決算 テーマや企業情報などが満載。 株価変動要因となる情報や株式の売買タイミングに役立つ情報、迅速な投資判断ができる仕組みを提供します。