NY株式20日(NY時間12:34) ダウ平均 34689.36(-676.08 -1.88%) ナスダック 14892.13(-277.55 -1.83%) CME日経平均先物 28160(大証終比:+260 +0.93%) きょうの市場はリスク回避の雰囲気が強まる中、NY株式市場も売りが強まっている。ダウ平均が600ドル超の大幅安となっているほか、ナスダックも一時2%超下落。米株式市場は利益確定売りが続いているが、きょうは2つの材料を嫌気している。欧州でオミクロン株を中心とした感染が再拡大していることで、クリスマス商戦への懸念が強まっている。市場からは欧州で起こっていることは、米国でのプレビューとの声も聞かれ、米経済への影響も懸念されているようだ。 一方、バイデン政権が掲げる1.75兆ドル規模の気候変動・社会保障関連歳出法案に暗雲が立ち込めていることも嫌気。米民主党のマンチン上院議員が週末のマスコミとのインタビューで、同法案を支持しないと表明。同議員は法案可決のキーマンと見られている。反対理由としてインフレ懸念を挙げていた。米民主党がパンデミックや地政学的脅威への米国の対応能力を大きく阻害する債務負担の増加を推し進めているとも非難している。ただ、米民主党のシューマー上院院内総務は、マンチン氏が反対を明言したものの、来年の初頭には上院で採決を行う考えを示していた。 マンチン氏の発言を受け米大手証券は来年の米経済の成長見通しを下方修正。また、インフレは数カ月内に一時7%に達するとの見込みから、マンチン氏らが指摘しているインフレ懸念は払拭されない可能性が高く、法案通過はさらに困難になるとの見方も示した。 ほぼ全面安の展開の中、クルーズや航空株など旅行レジャー関連が下落しているほか、太陽光や水素など再生可能エネルギー関連株も下落。IT・ハイテク株の下げも依然として止まらない状況で、ナスダックはきょうも一時2%超下落している。 オラクル<ORCL>が電子カルテなど米医療情報技術のサーナー<CERN>の買収を発表。1株95ドルでの現金での買収で、買収規模は283億ドルとなる。先週末終値よりも5.8%高い水準。サーナー株は上昇。 モデルナ<MRNA>が下げに転じている。同社製ワクチンの3回目のブースター接種によりオミクロン株に対する抗体レベルが50マイクログラムで37倍、100マイクログラムで83倍上昇したと発表。序盤は買いが先行し逆行高となっていたものの、全体相場の流れに押され下げに転じる。 ファーストソーラー<FSLR> 85.80(-7.36 -7.90%) サンパワー<SPWR> 19.93(-1.51 -7.04%) プラグ・パワー<PLUG> 27.18(-2.57 -8.64%) オラクル<ORCL> 91.91(-4.72 -4.88%) サーナー<CERN> 90.66(+0.89 +0.99%) モデルナ<MRNA> 280.25(-14.55 -4.94%) アップル<AAPL> 169.41(-1.73 -1.01%) マイクロソフト<MSFT> 318.90(-4.90 -1.51%) アマゾン<AMZN> 3322.14(-78.21 -2.30%) アルファベットC<GOOG> 2822.39(-33.67 -1.18%) テスラ<TSLA> 902.85(-29.72 -3.19%) メタ・プラットフォームズ<FB> 324.41(-9.39 -2.81%) AMD<AMD> 133.90(-3.85 -2.79%) エヌビディア<NVDA> 273.39(-4.62 -1.66%) ツイッター<TWTR> 42.21(-0.86 -2.00%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。