株価指数先物【引け後コメント】 Cスイスが小幅ながら日経225先物、TOPIX先物をいずれも買い越し

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪3月限
日経225先物 28940 +290 (+1.01%)
TOPIX先物 1997.0 +21.0 (+1.06%)

 日経225先物(3月限)は前日比290円高の2万8940円で取引を終了。寄り付きは2万8930円とシカゴ日経平均先物清算値(2万8970円)にサヤ寄せする格好から買い先行で始まった。買い一巡後に2万8810円まで上げ幅を縮める場面もあったが、前場半ばにかけて急速に切り返すと一時2万9070円まで上昇した。前引けにかけて利食いの動きが強まり、後場は2万8890円~2万8950円の推移を継続。引けにかけてはショートカバーが入り、再び2万9000円を回復する場面も見られた。

 日経225先物は節目の2万9000円を回復し、同水準に位置する75日移動平均線を捉えてきた。買い一巡後はこう着となったが、目先のターゲット達成でいったんは利食いも出やすいところである。また、グローベックスの米株先物は小幅ながらマイナス圏で推移していたため、上値追いを慎重にせさたようだ。75日線は2万8960円辺りに切り下がってきた一方で、支持線として機能している5日線は2万8790円辺りに切り上がってきた。そのため、2万8800円辺りを下限として、再度2万9000円突破を試す展開を想定しておきたい。

 なお、12月17日につけた直近の戻り高値(2万9150円)に迫るなか、底堅さを見せてくるようだと、ショートカバーを狙った動きによりリバウンドを強めてくる可能性がありそうだ。NT倍率は先物中心限月で14.49倍と横ばいでの推移だった。ただし、一時14.52倍に上昇する場面も見られ、小動きながら下値を切り上げるトレンドを形成している。年末でポジションを傾けづらい需給状況でもあるため、ヘッジを考慮したNTロングによるスプレッド狙いを引き続き想定しておきたい。

 手口面では、日経225先物はABNアムロが980枚、大和が870枚、BNPパリバが410枚、UBSが370枚程度の売り越しに対して、ソジェンが720枚、野村が600枚、SBIが580枚、クレディスイスが380枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はBNPパリバが1780枚、ソジェンが1350枚、三菱UFJが1220枚程度の売り越しに対して、みずほが2000枚、ゴールドマンが1320枚、BofAが800枚、クレディスイスが460枚程度の買い越しだった。BNPパリバやソジェン経由で裁定買い(先物売り、現物買い)の動きが見られたほか、小幅ながらクレディスイスは、日経225先物、TOPIX先物いずれも買い越している。再び日経225先物の2万9000円、TOPIX先物で2000ポイントを捉えてくるようだと、ショートカバーを強めてくる可能性も意識されそうだ。

株探ニュース

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