前日の米FOMC議事録を受けた動き続く、ドル円115円台後半=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
前日の米FOMC議事録を受けた動き続く、ドル円115円台後半=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、前日の米FOMC議事録を受けた動きが続いている。議事録では利上げの前倒しなどが示唆されており、株式市場に警戒感が広がった。円相場には円高圧力がかかっている。また、米債利回りの上昇とともにドル高圧力もみられている。今日のロンドン市場では欧州株が軟調に推移。ただ、米株先物・時間外取引でダウ平均先物が上昇に転じる動きとなっている。ロンドン序盤には円買いやドル買いの動きが強まったが、足元では一服している。ドル円は115円台後半と上値重く推移。一時115.66レベルまで安値を広げた。ユーロ円は130.68レベルに安値を広げたあと、131円台へと反発したが、上値も重い。ポンド円は156.09レベルまで安値を広げたあとは156円台後半へと下げ渋り。ドル相場もドル買い先行。ユーロドルは1.1285レベルまで一段安となったあとは1.13台に戻して揉み合いとなっている。ポンドドルは一時1.35台割れとなったあと1.35台半ば付近へと下げ一服。全般的には前日NY後半からの円高やドル高の水準を踏襲しての取引となっている。

 ドル円は115円台後半での取引。ロンドン序盤に115.66レベルまで下落した後は、米債利回りの上昇とともに115.90付近まで下げ渋り。ただ、欧州株が軟調に推移。米株先物ではダウ先物が上げに転じているが、ナスダック先物は上値が重い展開。

 ユーロドルは1.13台前半での取引。ロンドン序盤に1.1285レベルまで下押しされた。その後は1.1320台までの反発。前日終値を挟んだ上下動となっている。ユーロ円も130.68レベルまで安値を広げたあとは、下げ一服。131.20台まで反発も、その後は131円挟みの水準に押し戻されている。対ポンドではユーロ買い先行も、その後は上昇を消しており方向性は希薄。ドイツ各州の12月消費者物価指数は、前回を上回る伸びもしくは同水準となり、高水準のインフレが継続している。

 ポンドドルは1.35台前半での取引。ロンドン序盤は売りが先行し、1.3490レベルまで安値を広げた。その後は1.3540台へと買い戻されている。ポンド円も156.09レベルまで安値を広げたあとは、156.80付近まで反発。ユーロポンドは0.8370台に上昇したあと、0.8350台へと押し戻されている。12月英非製造業PMI確報値は53.6と速報値53.2から上方改定されたが、前回11月の58.5からは大幅な低下となっていた。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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