ダウ平均は小幅高 序盤は買い先行も流れ維持できず インフレヘの懸念が強まる=米国株前半

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
NY株式11日(NY時間13:09)
ダウ平均   33233.59(+59.52 +0.18%)
ナスダック   12991.42(-138.54 -1.05%)
CME日経平均先物 25105(大証終比:+15 +0.06%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅高。序盤は買いが先行したものの、買いが一巡すると戻り売りに押されている。序盤の買いはプーチン大統領が「ウクライナとの協議で一定の前向きな変化があった」と述べたことで停戦に向けた期待が高まった。

 しかし、市場はインフレに敏感になっている。この日のミシガン大消費者信頼感指数は予想を下回ったが、1年先の期待インフレ率は1981年以来の高水準に上昇していた。FRBの利上げ期待を高める内容でもある。前日にECBは理事会で予想外のタカ派姿勢を示していたが、FRBも成長よりもインフレ抑制に注力するとの見方も出ている。急速な売りは落ち着いて来ているものの、来週にFOMCを控えている中、買い戻しも限定的になっている。

 きょうはIT・ハイテク株中心に売りが優勢となり、株価指数を圧迫しており、ナスダックは下げが続いている。

 オラクル<ORCL>が下落。前日引け後に12-2月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益が予想を下回った。企業財務アプリケーションの成長が鈍化した。

 電子署名ソリューションのドキュサイン<DOCU>が大幅安。前日引け後に11-1月期決算(第4四半期)を発表していたが、ガイダンスを嫌気。第1四半期、通期とも予想を下回る売上高見通しを示したほか、ビリング(未収請求を考慮した売上高)の見通しも予想を下回った。

 電気自動車(EV)のリビアン・オートモーティブ<RIVN>が下落。今期の通期については2万5000台の生産を見込んでいる。アナリストからは4万台の予想も出ており、全体的に失望感が強まっている。

オラクル<ORCL> 78.74(+2.09 +2.73%)
ドキュサイン<DOCU> 72.10(-21.78 -23.20%)
リビアン<RIVN> 37.95(-3.21 -7.80%)

アップル<AAPL> 155.92(-2.60 -1.64%)
マイクロソフト<MSFT> 284.46(-1.14 -0.40%)
アマゾン<AMZN> 2951.32(+14.97 +0.51%)
アルファベットC<GOOG> 2637.01(-16.63 -0.63%)
テスラ<TSLA> 802.60(-35.70 -4.26%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 189.91(-5.31 -2.72%)
AMD<AMD> 106.02(-0.45 -0.42%)
エヌビディア<NVDA> 224.76(-1.82 -0.80%)
ツイッター<TWTR> 33.45(-0.67 -1.96%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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