大阪6月限ナイトセッション 日経225先物 27790 -210 (-0.75%) TOPIX先物 1955.5 -12.5 (-0.63%) シカゴ日経平均先物 27760 -240 (注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比) 30日の米国市場はNYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。ロシア側がウクライナとの停戦交渉で大きな進展はなかったとの見解を示したことが、センチメントを冷ます形となった。前日にロシア軍が首都キエフなどでの軍事活動の縮小を表明したことで停戦交渉の進展を期待し、幅広い銘柄が買われていた反動が出た。S&P500業種別指数はエネルギー、食品・生活必需品小売、公益事業が上昇する一方で、半導体・同製造装置、小売、銀行が下落。 シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、日中大阪比240円安の2万7760円で取引を終えた。シカゴ日経平均先物(6月限)のナイトセッションは日中比50円安の2万7950円で始まり、その後は2万7830円~2万8010円辺りでの保ち合いを継続。ただし、取引終盤にかけてレンジを下放れると一時2万7670円まで売られる場面が見られた。引け間際にショートカバーによりやや下落幅を縮め、2万7790円で取引を終えた。 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まろう。昨日は朝方の上昇で2万8310円まで買われ、2万8000円を中心とした保ち合いを上放れる動きを見せたが、その後の弱い値動によって明確に上放れることはできなかった。本日は売りが先行するものの、年金基金による期末の株式比率修正に伴う買い需要が見込まれるなかで下値は売り込めず、これまでのレンジ内での推移になりそうだ。 また、3月のADP雇用統計では民間雇用者数が45万5000人増加と、コンセンサスの範囲内だった。週末の雇用統計に対する警戒感はそれほど高まらないと見られ、短期的にショートが強まる局面では、その後のリバウンドを想定した押し目狙いのロングスタンスでの対応になろう。 VIX指数は19.33に上昇したものの、20.00を下回っている状況であり、リスク回避姿勢にはつながらない。昨日のNT倍率は先物中心限月で14.22倍と横ばいでの推移だった。一時14.29倍に上昇する場面もあったが、その後は配当再投資に伴う需給要因の影響で低下した格好だろう。 米国市場では半導体株が弱い動きを見せており、SOX指数の構成銘柄がすべて下落している影響から、ややNT倍率は低下する可能性がありそうだ。もっとも、75日移動平均線が位置する14.22倍水準での底堅さが見られるようであれば、75日線を支持線として上昇を狙ったNTロングのポジションが入りやすいだろう。 株探ニュース
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