大阪6月限 日経225先物 26900 -530 (-1.93%) TOPIX先物 1891.0 -36.5 (-1.89%) 日経225先物(6月限)は、前日比530円安の2万6900円で取引を終了。寄り付きは2万7030円と、シカゴ日経225先物清算値(2万7110円)にサヤ寄せする格好から売り先行で始まった。寄り付き直後につけた2万7050円を高値に下落幅を広げると、前引け時には一時2万6780円まで売られる場面があった。ただし、前引けのTOPIXの下落率が2.0%だったこともあり、日銀のETF買い入れへの思惑から後場は若干ながら下げ渋る動きを見せた。 現物の寄り付き直後に一気に2万6900円水準まで下落幅を広げると、その後はこれといったリバウンドも見られず、前場は概ね2万6800円から2万6900円辺りでの推移だった。後場は下げ渋ったものの、2万6850円~2万6940円辺りでの狭いレンジであり、1日を通してこう着感の強い相場展開だった。 東証プライムの売買高は連日で12億株を下回る薄商いであり、裁定に絡んだ動き以外は短期的に仕掛けてくる商いなども手控えられたと見られる。グローベックスの米株先物は小動きでの推移だったことから、前日の下落に対する自律反発を見せてくるようであれば、日経平均株価は25日移動平均線まで調整したことによって、いったんはリバウンドを演じる可能性はありうそうだ。 もっとも、ロシア外務省の報道官は記者会見で、経済制裁に加わった日本に対して「報復措置を講じていく」と表明した。また、「北海道の全権はロシアにある」といったロシア国会議員の発言なども報じられており、投資家心理を神経質にさせそうだ。 なお、NT倍率は先物中心限月で14.22倍だった。引き続き75日線を挟んだ動きを見せているが、ここ数日は低下して始まった後に切り返す動きで75日線を回復している。ポジションを傾けづらい需給状況のなか、25日線が位置する14.12倍辺りに接近する局面では、その後の上昇を想定したNTロング(日経225先物買い・TOPIX先物売り)によるスプレッド狙いは短期的に有効のようだ。 手口面では、日経平均はABNアムロが2840枚、ソジェンが690枚程度の売り越しに対して、HSBCが3260枚、モルガンSが1410枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はHSBCが1360枚、BofAが670枚、ゴールドマンが580枚程度の売り越しに対して、みずほが2650枚程度の買い越しだった。ABNアムロ、ソジェンは裁定(先物売り・現物買い)に絡んだ動きのほか、HSBCはNTロング、みずほは日銀経由の商いと見られる。 株探ニュース
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