NY株式13日(NY時間15:35) ダウ平均 34575.56(+355.20 +1.04%) ナスダック 13675.63(+304.06 +2.27%) CME日経平均先物 26975(大証終比:+95 +0.35%) NY時間の終盤に入ってダウ平均は上げ幅を拡大しており、350ドル超の上昇となっている。きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅に反発して始まった。取引開始直後は売りが先行し、ダウ平均も続落して始まったものの、直ぐにプラス圏に浮上。 取引開始前に発表になった米生産者物価指数(PPI)が総合、コア指数ともに予想を上回り、インフレ懸念の根強さを示した。前日の米消費者物価指数(CPI)はインフレ高騰のピークアウトを期待する内容で株式市場もポジティブな反応を見せていたが、きょうの米PPIはその期待を帳消しにしている。 ただ、一部からはFRBの積極引き締めを市場は織り込み過ぎており、調整も出ているのではとの声も聞かれる。米国債利回りが低下しており、IT・ハイテク株に買い戻しが入っていることも相場全体をサポートしている。ナスダックも2%超の大幅高となっている。 JPモルガン<JPM>が下落。取引開始前に1-3月期決算を発表。前年からの反動もあって41%の大幅減益となり、1株利益も予想を下回っていた。債券・為替・商品(FICC)および株式トレーディングの収益は予想を上回っていたものの、投資銀行部門は予想を下回っている。また、ロシアのウクライナ侵攻による市場の混乱に関連して5.24億ドルの損失を計上した。 デルタ航空<DAL>も決算を発表。こちらは3月に黒字化したことが明らかとなり、夏の旅行シーズンへの期待も込めて株価はポジティブな反応を示している。その他の航空株やクルーズ株も買い戻される展開。 希少がん治療薬のシエラ・オンコロジー<SRRA>が急伸。英グラクソ・スミスクラインが同社を1株55ドルで買収することで合意した。 決算サービスのペイパル<PYPL>が下落。同社のレイニーCFOがウォルマート<WMT>に移籍することが明らかとなった。 日用品のベッド・バス&ビヨンド<BBBY>が下落。取引開始前に12-2月期決算(第4四半期)を発表し、既存店売上高が予想以上の減収だったほか、1株損益が予想外の赤字、そして、売上高も予想を下回った。 アパレルのギャップ<GPS>に買いが強まっている。具体的な材料は出ていないが、市場からは、アクティビスト(物言う株主)やコーポレート・ガバナンスに関連した情報を会員に提供しているアクティビスト・インサイト社による未確認のレポートが買いを誘発している可能性があるとの声が出ている。 医薬品のアッヴィ<ABBV>が下落。この日は権利落ち日ということもあるが、同社の重鎮であるセベリーノ副会長が5月31日付で退任を発表したことが嫌気されている模様。 JPモルガン<JPM> 127.04(-4.50 -3.42%) デルタ航空<DAL> 41.01(+2.39 +6.19%) シエラ・オンコロジー<SRRA> 54.84(+15.32 +38.77%) ペイパル<PYPL> 105.40(-2.85 -2.63%) ベッド・バス<BBBY> 17.76(-0.22 -1.20%) ギャップ<GPS> 14.52(+1.16 +8.65%) アッヴィ<ABBV> 158.84(-7.06 -4.26%) アップル<AAPL> 170.93(+3.27 +1.95%) マイクロソフト<MSFT> 288.46(+6.40 +2.27%) アマゾン<AMZN> 3118.88(+103.13 +3.42%) アルファベットC<GOOG> 2610.20(+42.71 +1.66%) テスラ<TSLA> 1024.00(+37.05 +3.75%) メタ・プラットフォームズ<FB> 216.21(+2.07 +0.97%) AMD<AMD> 98.15(+3.05 +3.21%) エヌビディア<NVDA> 223.04(+8.00 +3.72%) ツイッター<TWTR> 45.68(+1.20 +2.70%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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